内容説明
本書は、新渡戸稲造の『武士道』、岡倉天心の『茶の本』の先鞭をなし、外国人に向かって英文で書かれた「日本紹介の本」であり、現在もなお「日本とは何か、また日本人とはなにか」を日本側から紹介した名著として、欧米諸国で広く知られる本となっている。『代表的日本人』は外国人のためにだけ紹介されたわけではなく、日本人に向かっても書いている。内村が選んだ五名の代表的日本人、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の高尚なる生涯は、日本人の国民性を代表するだけでなく、人間として尊敬に値し、とくに上に立つ者、あるいは改革者として最高の模範を示した。「気概」「信念」「徳」。本書には、低迷する世の中で日本人が忘れてしまった大切なものが示されている。世界的名著の、読みやすく分かりやすい現代語訳。
目次
新日本の創設者―西郷隆盛(一八六八年の日本の維新 誕生、教育、啓示 ほか)
封建領主―上杉鷹山(封建制 人と事業 ほか)
農民聖者―二宮尊徳(十九世紀初めの日本の農業 少年時代 ほか)
村の先生―中江藤樹(昔の日本の教育 少年時代と自覚 ほか)
仏僧―日蓮上人(日本の仏教 誕生と出家 ほか)



