内容説明
本能寺の抜け穴を封鎖せよ! 多くの謎に包まれた秀吉の生涯に迫る迫真の歴史ミステリー
「例の本能寺に通じる抜け穴を、本能寺の古井戸から至近距離で封鎖するのだ」。光秀の謀反を察知した秀吉は、前野将右衛門に命じた。その光秀を天王山に破り、秀吉は後継者争いのトップに躍り出る。やがて信長の遺児や嫡流を葬り去ると、信長の姪、茶々に触手を伸ばす。独裁者となった秀吉の心に広がる、消えることのない闇とは……。大ベストセラー『信長の棺』に続く、「本能寺3部作」第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムトモ
113
〜来春大河ドラマ対策強化月間〜秀吉様の信長様に対する嫉妬と策略、子作りの奮闘…あっという間に読了できましたがなんだかなぁ〜〜天下を獲るというより信長様への嫉妬の後始末と子孫を残す足掻きに終始した印象…光秀よー秀吉様くらい立ち回らんと自分の正義は貫けないぞよ🙇♂️(ノ-_-)ノ~┻━┻さて後始末と足掻きは如何に…来年の大河の主人公が秀吉様なら読み応えもあったのだろうにともかく下巻へ2019/11/13
mura_ユル活動
56
秀吉がなぜ家康に媚を売ったかが争点?この本から得るものは何だろう。権力と富を手に入れた秀吉。小説の内容だと、少しも尊敬できないのは確か。下巻へ進む。2014/04/09
sayan
40
信長に対する「競争心」は留まるところをしらず、秀吉は自身を見つめているようで、実は見失っている様が生々しい。信長と家臣の隙間を、自身が歓心を買うべき勘所とし緻密なロジックで周りを巻き込む手法が、権力・権威を得た時期から暴力的となる。なかなかこのような様は、他の秀吉を描いた作品では触れることが多くなく、印象的だ。いつまで信長の残像(影)を追いかけていくのか、秀吉自身が出口を求めているのか定かではないが、右往左往と迷走する様からどう、著者が描き、まとめていくのか下巻を早速手にとって見たい。2017/11/29
どどいち
33
『上』の感想に纏めて記述してあります。参照下さい。2016/05/03
優希
22
本能寺の変で信長が逃げる可能性を計算していた秀吉が凄いなと思います。光秀の動きを予測していたかのように抜け穴を封じさせる頭の回転に唸りますね。信長亡き後、家康の影に怯えながらも、小牧・長久手の戦い等の勝利で遂に天下に登り詰めるのは彼の運とも言えるでしょう。周りの武将たちの態度も変わっていくわけですけれども。百姓出身の家臣が関白になるのは下剋上であり異例の出世。お市の方に瓜二つの茶々に想いを寄せてはいましたが、他の女性は好色ではなく子孫を残すのが目的の関係だったんですね。でもあまり秀吉は好きになれません。2014/03/16