壊れても仏像 : 文化財修復のはなし

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壊れても仏像 : 文化財修復のはなし

  • 著者名:飯泉太子宗【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 白水社(2013/10発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560031995

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内容説明

修復という仕事は、実は仏像を見るには一番いいポジションである。実際の修復現場から修理過程の写真を使って、知られざる仏像の姿をリポート。修復者の視点から描く仏像の入門書。

目次

おさえておきたい仏像の基本(超個性的な仏たち―仏像制作もコンセプトが命という話 究極の仏は脳内仏像―仏の三十二相の話 ほか)
仏像だって壊れる(時を越える仏像―文化財修理の話 かけらは語る―仏像破損の話(1) ほか)
仏像のお医者さん(そんな修理もありですか―大胆な修理の話 仏像は実用品、それとも美術品?―良い修理の話 ほか)
文化財としての仏像(誕生日は何時代?―制作年代判定の話 年輪で制作年代がわかるのか?―年輪年代測定法の話 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミナコ@灯れ松明の火

19
仏像おたく(=わたし)ならずとも、きっとこれは楽しい。形あるものいつかは壊れると知りつつも永遠を願ってしまうのは人のサガ。しかし、願うだけでは叶わないのが永遠えの憧れというもの。人々が思いを繋いできたからこそ、今もなお仏像が仏像としてこの世に存在してくれているのだと知ると、また仏像を見る目も変わりそうじゃないか!修理を受け持つ側の複雑な思いも垣間見ることができて、本当に楽しい一冊だった。2012/01/03

九鳥

15
図書館本。著者が茨城在住の仏像修理NPO主宰と知り、手に取った。イラストがわかりやすい上に可愛いらしく、仏像に対する職人的なスタンスにも好感を抱いた。造立した当時は千年後を想定して造られた訳じゃなく、素材や製法や管理状態によって寿命が大きく左右される仏像。「古い象はそれだけ人の想いが長く切れずに続いた結晶のようなもの」途切れず受け継ぎ守り続けた先人に感謝。2009/11/06

岡本匠

14
著者は仏像修復を生業にされている方。これまで漠然と仏像を見てきたけれど、その見方が少し変わる一冊。とは言え、これを全て覚えるのも大変な事、可能であるならば、一体、一体目的を定めて、事前に勉強してから観に行きたいものだ。でも、多分やらないんだろうな...2017/09/18

ぬらりひょん

11
今まで読んだブツ関係の本の中で一番わかりやすくておもしろかった。東寺のほこりだらけの仏像に、いちおう(!)納得がいきました。千年の時を超えて今に残っているということは、次の世代へ伝えたいという想いがなくてはありえません。自分の周りに千年後も残る人工物があるだろうか?(牛久大仏は・・・?)この表紙のレプリカもすてき!2014/05/10

ひつじ

8
「ぶっしのぶっしん」を読んだ流れで読んでみた。わかりやすく面白い話が多くて読んでて楽しい。色々と仏像は見てますが修復された箇所を気にしたことはなかったので今度はそんな目線で見てみたいな。2015/06/06

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