内容説明
改めて、植民地主義と闘う。絶えず忘却や歪曲の波にさらされてきた植民地支配と植民地主義。それらは、いま、私たちにどのような影響を与え続けているのか。植民地主義を精確に捉え、脱植民地主義のための平和学の模索を―。
目次
巻頭言 日本における脱植民地化の論理と平和学 その関係性の整理と問題提起
依頼論文(植民政策から平和学へ―日本平和研究の当面する脱植民地課題;人権/国際法の系譜学―脱植民地化の視座;戦後和解と植民地後和解のギャップ―ドイツ‐ナミビア間の遺骨返還を事例に;日本の外交において継続する「植民地主義」―対アフリカ外交を中心に)
投稿論文(被害女性たちの生からみた「慰安婦」問題―「女性のためのアジア平和国民基金」を軸に;「保護する責任」を果たす意思と能力―シリア人道危機に直面する国際社会;辺野古基金とふるさと納税における寄付の意義と問題点)
書評(敢然たる理論闘争の書―松島泰勝著『琉球独立への経済学―内発的発展と自己決定権による独立』法律文化社、2016年4月)
日本平和学会の研究会活動
SUMMARY