内容説明
死んだはずの樹里と想いもよらぬ形で再会し、彼女からラミアの情報を引き出した涼だが、彼女の微妙な変化に戸惑いも覚えていた。一方、地球からの増援の到着により、月面軍の戦力は大幅に増強され、ラミアとの戦況も好転し始めていた。そんな中、月面軍の司令部では最終局面に向け、核兵器の使用が議論されていた! 人類とラミア、その戦争の裏に隠された真実とは!? シリーズ、完結――!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
爺
6
面白かった。面白かったんだけど、う~ん。ちと駆け足になりすぎた感あり。ただ、長かったら長かったで冗長に感じられただろうことも分かり、判断が難しい。ただひとつ言えるのは、ファースト・コンタクト物として異星人の文明や個性を知っていく、ホーガンの『造物主の掟』的な作品を期待している人には不満が残ると思う。ちなみに、作中「地獄へようこそ」の台詞に、キャンベルJrの「月は地獄だ」を思い出して懐かしくなった(笑)。そしてラスト。涼の奥さん、そっち?そっちなの!?と思いながらも納得してしまった。あの性格じゃね(笑)。2016/03/10
いちみ
2
★★★★☆ 2巻読了した時点で、もしかしてすっごく続くのか? と思われたのが、この3巻であっさり完結。 しかし、やや冗長気味に感じられた2巻までの展開と異なり、この最終巻のストーリィは目まぐるしい。 おそらく、、、3冊まとめて1つの長編っていうのが正しい捉え方なんだろうな。 林さん作品にしては、ライト・テイストかなー?なんて感じも当初あったのだけど、しっかりハードSFです。 あらすじばっかり追いすぎて、細部とか見落としてた部分がありそう。 再読して、細部のコダワリをもういちど楽しみます♪2009/06/01
みやしん
1
読了登録
黒川
1
三冊一気読み。1巻2巻でメインストーリーがあまり進まず、3巻で一気に加速する為バランスが悪い事、一部解説されない伏線があること、伏線を張っておくべきなのにそれがほとんどない事など、悪い点も多々有ります。が、それでも一気に読めてしまう力作です。読むなら分けて読むのではなく、一気に読みきってしまうのをおすすめします。2014/11/16
arcmint
1
図書館で3巻まとめて借りて読了。この作者の作品は初めて読んだが、月面での戦闘シーンに圧倒される。で、その他の著作を調べて、なるほどと納得。異星人との戦闘の端緒の設定や女性(樹里・サキ・ジュディ)の設定が個性的。極端な表現とも思えるが、所謂「アリ」なんだと思う。最後まで書き切っているところもいいです。次回作も読んでみたい。2013/07/17