講談社文庫 草臥し日記 萬月夜話其の三

著者名：花村萬月【著】

講談社（2013/11発売）

• ISBN：9784062763639

内容説明

「彷徨い疲れて地面に転がり、胎児のように躯を丸める。やがてそこに夜露がしんしんと降りてくるのです。あの夜を纏って肌がしっとりしていく瞬間の清浄な気配は、何ものにも代え難い」。究極の、怠惰と自由の快楽を味わい尽くすために、作家は今日も草臥（くさぶ）す＝野宿する。優しく深く、脳髄を痺れさせるエッセイ。（講談社文庫）

目次

公園にて
俵屋の器
茂木にて
海水浴のススメ
辞書の話
冬の植物園
待て
心を亡くす
風呂にでもはいるか
京のお風呂どすえ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ノベ アツミ]

硬・軟と取り混ぜた感じがいい。P364の轢断されたキタキツネの写真は必見！

2009/11/10

[ko1kun]

極上のエッセイなり。其の四が待ち遠しい。

2009/07/08

[ma-no]

前二巻と比べると、肩の凝らない雑記が多い印象です。物欲と食欲が刺激される。

2009/05/16