内容説明
記憶喪失の画家リンと出会った錬金術師見習いのセツリは、神殺しを目的とする深淵派のカルヴァスに追われ『世界画廊』に逃げ込む。異界への扉が絵の数だけ存在するその場所で、白い王女アイカの絵に心惹かれたセツリ。リンの不思議な力によって絵の中に入り、アイカの悲しい境遇を知って額縁の外に連れ出そうとするが…。やがて辿り着く、世界の禁じられた真理。その先にあるものは――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつぞー
5
世界観がなんとも素晴らしい作品でした。 特にこの世界の中での絵という存在がとても素晴らしいです。登場人物の誰もがちょっとクセが強く、その分印象的です。 その中でも主人公・セツリとリンのコンビの掛け合いは大変楽しかったですね。 ちょっと文章が硬い感じがしますけど、面白い作品でした。2009/06/02
月華
4
図書館 絵を見て、セツリを女性だと思い込んでいたので、本文読んで驚きました。最初に女性だとインプットしてしまった影響か、最後まで違和感がつきまとってしまいました。世界観が独特で、あまり理解出来ませんでした・・・。2011/08/12
かや
3
希望と絶望と、残酷だけど美しい物語。この物語の世界は少し難しいところもあったけれど、作り込まれていて素敵な世界でした。なんだか、読み終わった今この世界とこの物語で生きている人達を思想うと、凄く幸せで少し苦しい。登場人物たちが魅力的だったな。セツリとリンとアイカ、それぞれがお互いに影響を受けて神様にまで逆らい自分たちで未来を変えていく姿が凄く好きです。セツリの真っ直ぐな気持ちは見習いたい。あと、イカイにも幸せになって欲しかったな。でも、次巻は彼がメインっぽいので楽しみです。2014/10/14
のいじぃ
3
読了。合わせ鏡のような世界のファンタジー。設定は面白く、考えようによっては深い。登場人物達も個性的で前向きに成長してく姿に好感が持てました。しかし、作者の作り上げた物語に隙がなさすぎて、読者の思考、感想が無意味に感じられるほど、本の中の世界は予定調和で成り立ち抗えません。最後もやや強引に畳みかけ、ご都合主義になってしまった印象。もう少し読者も世界に混ぜて欲しいと思いました。それにしても久々の二段小説、少々戸惑いました。次巻も購入しているので読む予定。2012/12/31
ももんが
3
序盤にまず主人公が女性にしか見えず違和感を覚え、謎があるのに「これはこういうものだから!」と強制的に見せられてるよう文章が続き読むのが苦痛だったけど、中盤からの謎の説明からの展開は見事 読み終わった感想は素直に「おもしろかった」です いうならアドベンチャーゲームを1本クリアしたような気分 結末はバットエンド寄りのが好みだけど今のままでも違和感はなし 話は完結してるので次作は無いのが残念とおもったら刊行されてて、主役が別の人からの視点の話のようです かなり期待!2011/08/25
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