内容説明
【「反差別」と「権力」の狭間で――こんな漢は二度と出ない。】
「反戦」と「融和」の騎士はなぜ、総理を目指さなかったのか?
ある時は、地元京都において共産党革新府政と激しく対峙する強面の地方政治家。
ある時は、ハンセン病患者に寄り添い野党幹部さえ深謝させるハト派。
またある時は、政界のクーデター「加藤の乱」を完全鎮圧する豪腕幹事長。
保守本流政権の守護神として、「悪魔にひれ伏してでも」とバトルを繰り広げた小沢一郎、「抵抗勢力」とのレッテルを貼られた小泉純一郎との最後の闘い・……。
野中広務の抱えた闇は、その生い立ちから日本の戦後史との闘いそのものであった。
〈本書の内容〉
序章 小沢一郎との死闘
第一章 「政界の狙撃手」の屹立
第二章 権力は眠らない
第三章 影の総理
第四章 保守政権の守護神
第五章 「加藤の乱」の深層
第六章 総理にならなかった漢
第七章 小泉純一郎との最終戦争
終章 野中広務とは何者だったのか
〈本書の特長〉
政界ノンフィクションの第一人者・作家 大下英治氏が歴代総理、自民党最高幹部に直撃取材!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さざなみ
5
私のような世代になるとこの本に出てくる政治家は身近な名前の人ばかりです。今菅総裁が退任するにあたり賑やかに次期総裁選挙の話題でいっぱいですが、なんだか頼りない人物ばかり、野中さんや小沢さんらのような癖のある人が出てこないものかと感じる。小説を読むより面白い本でした。2021/09/11
Eiki Natori
4
石井一氏の本を読んだ後でもあり、犬猿の仲の野中広務のことを知りたくなり購読。加藤の乱を鎮圧したイメージが強い悪人だが、佐高信曰くダーティーなハト派として、部落問題、沖縄問題、護憲に取り組んできた人。「悪魔にひれ伏す」など、私情を抜きにして、敵を作りながらも、斬り捨てた人へも思いを寄せながら、党や派閥だけでなく国益までを考えて動いた気骨ある政治家だったのではないだろうか。少し書かれていたが風になびくような議員だらけになったことを嘆いていたらしい。野中が嫌うような議員の集まりが今の自民党ではないか。2020/03/08
ナッキャン
0
野中広務が政治家として稀代の方だったかは、まだ歴史は証明出来ない。彼の信条は角栄が護ったきた保守本流を死守する事。汚れ役だろうが、信条を捨てようが、土下座しようが護るべきものは自民党保守本流。これを読み続けると政治家の傲慢さと民主主義を軽んじる、エリート思考。政治家は特別な存在と思い込み、やりたい放題。挙句に アメリカさんへの利益享受が民意だと言い出す始末。民意のカケラも出ないノンフィクションにガッカリ。木下氏は何を問いたのかも解らない。ネズミ男が日本を潰し、安倍氏は歴史に抹殺された。「日本は駄目になる」2023/06/25
TSUJINO Yusuke
0
☆☆☆☆2023/04/07
Dwight
0
裏話をもっと知りたかったのに。2021/03/31