内容説明
〈ヒューゴー賞・ローカス賞受賞〉タイムトラベルで21世紀と19世紀を往復する史学生の男女の冒険を軽妙洒脱に描く話題作 人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの 主教の鳥株 を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!? SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
449
最初は間違えて下巻から読み始めたのかと思った。それほどに唐突な始まり方なのである。主人公(語り手でもある)のネッドが置かれていた状況は、第2次大戦下、空襲を受けた直後のコヴェントリー大聖堂の瓦礫の山の中なのだ。しかも、彼はタイムラグで意識もはっきりとしていない。前作『ドゥームズデイ・ブック』を読んでいることが半ば前提とされているなんて、作家のなんたる自信。本書はヒューゴー賞受賞作なのだが、およそそのイメージからは遠い(少なくても私には)。また、タイトルからも明らかなように本書は『ボートの三人男』⇒ 2019/10/03
KAZOO
80
SFミステリーとは言いながらユーモア小説の要素も収められていて、昔のイギリス小説のような感じです。イギリスの近現代史の素養があるとよけい楽しめる本ではないかと思われます。主教の鳥株という変な名前に最初は惑わされてしまいました。2015/07/24
ゆかーん
66
SFとは思えないぶっ飛び小説(笑)細かい設定は、森見登美彦氏の小説のようですが、SFの軸を崩さない所は流石です。時間旅行を楽しみつつ、登場人物の名前の多さに辟易することでしょう…。上司にこき使われ、過去へ未来へ飛ばされてばかりのヘンリー。2週間の安静が必要と言われた彼は、ヴィクトリア朝時代へ送られ、バカンスを過ごす予定でしたが、犬のシリルや猫のプリンセスの面倒をみるばかりで、ゆったり寝ることも出来きません…。彼は安眠できるのか⁉︎そして、ゴチャゴチャした物語の結末がどうなるのか、下巻に期待です!2016/07/13
鱒子
46
設定がよく飲み込めず、なかなか最初は入り込めませんでした。タイムラグで主人公が自分の状況をよく把握していないので、そこはムリもないかも…。下巻を読み終わったら再読します。ともかく、犬のシリルが可愛くてたまりません!そして、噂の人物、レディ シュラプネルの登場が待ち遠しいです〜(^^)2017/06/01
もち
32
「僕が最初に出会った娘はきみだった」◆19世紀、ヴィクトリア朝。穏やかなこの時代へ、過労になったネッドは療養に訪れる。だが、時を超えるはずのないものが幕を通過。齟齬は加速し、出会うはずの二人を遠ざけ、大戦の帰趨さえねじ曲げてしまう――■作中でもメタ的に触れられるとおり、推理小説の作法で進行する、複雑な時間絵巻。コメディとして一流なので、難しいことは置いてひとまず楽しもう。錯乱と時差から始まる恋愛劇としても秀逸。ヴェリティの美しさ、強かさ、優しさ、そしてタイムラグ時のミステリ講釈の全てが、魅力いっぱい。2017/08/08
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