内容説明
ちまたで話題のRPG『ギャスパルクの復活』。あまりの面白さに毎日ガリガリやりこんでいた普通の高校生ショウとユーゴは気付くとだだっぴろい原っぱにいた。え~っとここってどこなの? ドタバタクエスト開始!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
16
再読。ゲーム世界に入ってしまった主人公たちの活躍。現実ではなんの特殊能力を持たない高校生で、ゲーム内ではレベル上げが楽しかったから高レベルになって、英雄みたいに見られるけど、中身はほんとに、普通の少年なんだよ、という葛藤がおもしろかった。攻略法を研究済みのゲームなので、モンスター情報なんかもあらかじめ知っているのが、なんか楽しい。2014/05/24
ほーりえ
15
再読。「もしRPGの世界に入ってしまったら」という、誰もが考えたことのある様なテーマを備えた、剣と魔法のファンタジー。ストーリー展開は王道ではあるが、RPGファンの心をくすぐる様なイベントを盛り込んでいて、とても良い。章ごとに語り手が変わり、それぞれのキャラが何を思い、何を考えているのかが分かりやすいのも個人的に◎ いわゆる「強くてニューゲーム」ではあるが、それが全てにならないように上手いことバランスも取れていた。 しかし、ステータス云々を抜きにしてもユーゴは超人だよなぁ・・・。2013/06/10
晦夢
5
如何にもな王道ファンタジー的な空気がいい。ゲームの中に入ってしまった2人の少年はその強大なステータスでゲームとも現実ともつかない世界を行く。視点をどんどん変えてくのが特徴だよね。ショウのうざさはなかなかだったがフラグたたなくて安心した。2014/05/01
まーぼう
5
普通に面白い。ゲームの中に入っちゃった展開、+強くてニューゲーム。主人公達がいきなり最強状態でスタートします。変則的な話運びと見せかけてかなり王道な展開、好みです。しかしショウは人気ないな。あのヘタレぶりも、只の高校生としてはごく普通の反応だと思うんだけど。2012/08/23
史
4
うーむ富士見ファンタジア文庫的ハイテンション。『廃墟の中のジン』の作家とは思えない温度差。内容については今にも通じるゲーム系転移。しかし男の友人はなんかこう、いらないかな……。そりゃ性格が違わなきゃならないのは当然だけども、なんかこう、不潔感がある。ラノベの全盛期(2009年)だからこその、前時代的な(死と悩み)ものとその時代的な(勢い重視な文章)もの、そして後の時代にも伝わる(最強)ものが入り乱れている。そこを味わう作品ではあるが、別に特別なものではないかなと。ので、続巻を読むことはないでしょう。2025/01/08