顔のない十字架 新装版~赤川次郎サスペンス劇場~

個数:1
紙書籍版価格
¥859
  • 電子書籍
  • Reader

顔のない十字架 新装版~赤川次郎サスペンス劇場~

  • 著者名:赤川次郎
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2012/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334745776

ファイル: /

内容説明

25歳のOL・宮川佐知子(みやがわさちこ)は両親を亡くし、弟の親代わりを務めてきた。その弟・秀一(しゅういち)が人をはねてしまった。死んだ男の所持品に「五千万用意しないと一週間過ぎれば娘の命はない」という宛名のない脅迫状(きょうはくじょう)が――。男の正体は? 人質の行方は? 真相を探る佐知子は、やがて殺し屋に心惹かれていく……。女性心理を描いたサスペンス・ミステリーが新装版として登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

85
赤川次郎は勤め人から作家になった。作品の視点が文学者ではなく、普通の人。文学として通過する地点ではなく、生活の中で役立てる作品群だと感じています。万能の姉がだらしない弟を甘やかす話だと読めます。危ない裏社会と、表社会の関わりと読めます。どんな人間にも、弱みか人間性があると読める。読める視点を組み合わせて、生活の中でものを考えるとき応用するための作品。いろいろな種類の部品を組み合わせて1つの作品にしている製造業として読むこともできる。通過するのではもったいない。やくざの抗争に巻き込まれないことが大事。2011/08/26

aquamarine

84
弟が車ではねた男の始末をしてしまった姉・佐知子。死んだ男の所持品は誘拐事件を思わせる宛名のない脅迫状と名刺が一枚。誘拐監禁されている女性は無事なのか…。全く内容を覚えていない状況での再読だったが、ナイフを操る殺し屋が出てきた瞬間、物語が蘇る。そうだ、この殺し屋が魅力的なのだ♡ クズの弟と弟の恋人にイライラし、方々でツッコミをいれながら、500頁以上を恋をするようにドキドキしながら一気に読み進めた。ああ、楽しかった♪現実味は薄いが流石の赤川ワールド。私のミステリ好きはこうして赤川さんに育ててもらったのだ。2022/04/20

たか

50
【再読】佐知子は両親を亡くし、弟・秀一の親代わりを務めてきた。その弟から人をはねたという連絡が…。 更に死んだ男は『五千万円を用意しないと娘の命はない』という脅迫状を持っていた! 男の正体と人質の行方は? 真相を探る佐知子は、殺し屋・辰巳に出会い、やがて心惹かれていく…。 ◆設定も面白いが、何よりも展開がスピーディ。次々と物語が進んでいく。登場人物の謎めいた行動に主人公と共に翻弄されるのが、心地良い。C評価2021/07/03

coco夏ko10角

37
弟が車で人をはねてしまった、その男性が脅迫状を持っていて…からのドタバタな一週間。殺し屋・辰巳がかっこいいなぁ。2016/09/11

白雪ちょこ

19
さすが、赤川次郎。ここまで分厚い内容なのに、スラスラと読むことができた。 相変わらず、女性が主人公になるとどうしても波乱や不運が襲いかかり、しかしそれでもたくましい姿を描くのは、作者の才能と言えるだろう。 恋人未満になりかけの存在であった、殺し屋の辰巳の存在も大きい。 彼の、殺し屋にもかかわらず佐知子に対しては生真面目で、手を出さず最後の最期まで彼女を守り抜いた。 その男らしい熱い姿には、思わず胸がギュッと締め付けられ、自然と涙が溢れた。 弟も立ち直り、これからしっかりと佐知子を守っていくことだろう。2022/05/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/546213
  • ご注意事項

最近チェックした商品