内容説明
沖田総司は天然理心流の天才的達人で、新選組の面々とともに喧嘩三昧の日々を過ごす。総司と同じ結核で最愛の女ミズ、池田屋騒動、残党狩り、禁門の変、坂本龍馬……。自分はなにを斬っているのだろうか? 痛快新選組青春グラフィティ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
55
図書館本。新選組ものは数知れず読んできたが、ここまで隊士がこけにされているものも少ないんではないだろうか?何より死が軽い。 そしてその死に赴く隊士達の壊れ方がなんとも言えず不気味。沖田、近藤、土方の三人の関係もなにか違うと言う感覚を捨てきれなかった。途中でロケンロールとか言っちゃうんだぜ?むやみに残虐だし。食傷気味になってしまいました。★★☆☆☆2018/01/17
ポチ
52
『バラガキ』同様土方歳三と沖田総司の掛け合いと、軽い弾けた内容も気にならず笑いながら読み続けたが、総司とみずのことは切なく悲しかったなぁ。2022/03/10
ブルちゃん
35
「バラガキ」の読後感とは違い、「黒猫」は切ない気持ちに😿変わりゆく時代と仲間、自分の運命、そして大切な女性。その中で徐々に志を見失ってしまう沖田さん。でもやっぱり新選組の沖田総司としての選択だったのかなあ。土方さんと沖田さんのやり取りは健在😆なかなか他では見られない二人のキャラクターだと思う。2022/02/25
TANGO
31
図書館本。中場版新撰組は、バラガキらしさはそのままで、今回は沖田から見た話。笑って泣いて喧嘩して、そして斬る。命をかけたやり取りに、横切る黒猫。なんだかちょっと切なくなった。2014/06/12
ちは
13
おもしろかったり、辛かったり、切なかったり・・・今にはない「切腹」の描写や戦いのシーンが目の前に浮かぶような書き方がすばらしかったです。 最後のほうはドキドキしながら読み、感動できる良い本でした。 2013/03/20