角川文庫<br> かなえられない恋のために

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角川文庫
かなえられない恋のために

  • 著者名:山本文緒
  • 価格 ¥462(本体¥420)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
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  • ISBN:9784041970157

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内容説明

誰かを思いきり好きになって、誰かから思いきり好かれたい。かなえられない思いも、本当の自分も、せいいっぱい表現してみよう。すべての恋する人たちへ、思わずうなずく等身大の恋愛エッセイ。

目次

やばい失恋
もてない男というもの
悪霊ケッコンガンボー
待つ
禁断の世間話
エイズ検査
ディズニーランドへは誰と行くか
ココロの栓を抜く
猫の古墳
姑息な恋愛〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aoringo

87
著者が30代の頃のエッセイを再編集したもの。共感できたり首を傾げたりするけれど、作品中で何度も出てくる"頭の中でぐるぐる考え過ぎてしまう"ところは私も同じ。結婚願望が強い、結論を待つことが苦手、負けず嫌いの人も苦手、女王様の家来が嫌い、などもとても共感できました。願わくば、もっと年を重ねて山本さんが自分の若い頃をどんなふうに振り返るのかもっと知りたかった。2023/01/01

よしのひ

28
31歳の山本文緒さんの恋愛エッセイ。白黒はっきりさせたいのに、うだうだ悩んでしまうところ、1993年の山本文緒さんと心通ずるものがあった。また『 不倫と我慢』の話にあった「恋は交通事故みたいなものだ」の考えが、自分にはなかった発想なので新鮮。そして46歳になった山本文緒さんが今作を振り返るのだが、変化もあるし変わらない部分もあって面白い。同じ作家なのに31歳時と46歳時の文章が違うのだから、また面白い。さて自分は今後何が変化して、何が変わらない部分となるのか。お山を登った先に何が見えるのか楽しみである。2022/01/16

水色系

26
本屋さんで山本文緒さんの特集をしてて発見した恋愛エッセイ。悩んでも仕方がないと分かっていながらいろいろ細かいことを考えたり、あれこれ考えているうちに夜型、一周回って朝型になったり。親しい友達からの手紙を読んでるような気持ちになった。2022/02/04

とこっぷり

25
【改めて山本作品を追いかける追悼】著者が31歳で書いたエッセイを15年後の自分が振り返る内容も面白かった。はっきりさせたい、待つのが無理、とか結婚前の自分を見ているようですごく共感した。そして、結婚したら恋愛しなくて済むので楽になった、というのも!!彼女の作品が好きな理由が垣間見れて、面白かった。2023/01/09

manamuse

25
先日読んだ「紙婚式」がとてもよかったので、エッセイも読んでみました。このパターン私けっこうあります。好みの作家さんに出会うと、この作品を書いた人ってどんな人なんだろう?って気になって。で、おおっ!って意気投合すると大好きになります。山本文緒さん、大好きになりました!2019/01/19

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