内容説明
付喪堂に不釣合いに置かれたパソコン。先端科学の利器とは縁遠い無表情な少女はどう扱っていいかわからない様子です。わいわい騒ぐ様はのどかで平和そのものですが、それだけお店は暇なのでした。ですが、客と巡り合えなくても、アンティークとは巡り合えてしまうのが不思議なもの。 懸賞が当たった、テストのヤマが当たった。そんな思いもかけぬ幸運をもたらすというバングルがあるのです。ですが、その見返りが周りの人の不幸だとしたら……。周囲が苦しむのを見て、人は幸せに思えるのでしょうか。あなたはいかがですか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
29
パターンとして、最終章の展開がとても好き。咲のような視点を持った子がとても好きです。今回は全編を通して動きがあって、どの章も面白かったです。2015/07/26
しぇん
21
再読。 最後の一編のラブコメ多めは変わらず構成。アンティークは相変わらずろくでもない品多めだし、叙述トリックぽいのも多めでした。姉妹店は変わらず碌なことしないなか、新たに怪しいレギュラーキャラになりそうな人も増えてと2023/11/27
ソラ
12
内容(「BOOK」データベースより) 付喪堂に不釣合いに置かれたパソコン。先端科学の利器とは縁遠い無表情な少女はどう扱っていいかわからない様子です。わいわい騒ぐ様はのどかで平和そのものですが、それだけお店は暇なのでした。客と巡り合えなくても、アンティークとは巡り合えてしまうのが不思議なもの。こんな物がありました。懸賞が当たった、テストのヤマが当たった。そんな思いもかけぬ幸運をもたらすというバングルがあるのです。ですが、その見返りが周りの人の不幸だとしたら…。2009/01/29
END
10
謎の2人組登場で、バトルモード突入か!?と、思ったらそんなことなかった。『言葉』の最後の咲の雰囲気も含めて、ラストに向けての予兆といった感じなのかな。『希望』『言葉』が続きなのと、雰囲気も暗めでちょっと読みにくかった。だけど、あの神話の事だと解って印象が変わり、「ピトス」について調べちゃいました。『本音』は相変わらず安心のラブコメ。心の中では意外と饒舌な咲が可愛い。2014/05/08
中性色
9
こういう話で壺と聞くと蟲毒しか思い浮かばないのは自分だけか。今回の幸運の話はこの手の話にはよくある感じの話だなぁ。どちらかというと今後の伏線のための話かね。今回のハイライトは初めて2編にかかる壺の話。同じもので2つの話ができるものなのか。あとは4話はいつも通り。ほかのラノベとかだったらそこが稼ぎどころだろうけど、この作風と絵だとそこらへんは難しいからラストのがちょうどいい感じなのかな2017/05/31