内容説明
不思議な力が宿った器物、アンティーク。 今日も贋物を掴まされた美人が嘆いています。 つまり付喪堂の店頭にまたガラクタが増えた訳です。 アンティークは人を選ぶのか、切にその存在を願っている者の手に渡ることがあるようです。 ある少年の話をしましょう。 幼馴染みの恋多き少女のキューピッド役をする少年がいました。 彼は運命の赤い糸を自由にできる指輪を手に入れたのです。 人の運命を握ってしまった少年はどうなるのでしょう？ それは本来の出会いを捻じ曲げてしまうわけで……。 あなたならそれでも使いますか？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
33
とても好みな展開に突入。刻也も咲も、ときどきドキッとするくらい積極的になるのに、どうして肝心なところで素直になれないのか・・・。揺れる二人の心が見もの。2015/07/25
しぇん
20
再読。４話のラブコメまでの事件につながる事件が途中に挟まる事が多くなってきた感じですね。あと、アンティークやっぱり誰も幸せになってない感が強いですね。「影」のお話も歪みすぎた独占欲が起こしてしまった悲劇ですが、犯人もこんなつもりじゃなかった感じですしね。しかし、姉妹店、忠告はしてるけど結果みると碌な事してないですね。2023/01/20
ＥＮＤ
12
今回、『ギャンブル』は『ジョジョ』を、『小指』は『変[HEN]』の『糸』を思い出してしまった。どっちもこういう「不思議」を扱った物語では、ありふれた感じの物だけど、作者なりのアレンジが加わっていた。特に『小指』のラストの救いの無い感じは、結構怖かった。そして、その「心音」と「赤糸」を用いてのラブコメ章。この章は、毎回ニヤニヤと安心して読める。咲の笑顔が印象的。……というか、お前ら付き合っちゃえよ!!って感じ。話としては、影は薄いけど、『影』が一番良く出来ていて好きかな。2014/03/30
中性色
9
イカサマライフゲーム。今回は内面感情などを重視した作品が多めに作られている。ギャンブルは間接的なものしかやらないので、直接やり取りする類の駆け引きというのは面白い。ただ、完全にミスってるのよりは読みやすいけど、一人称で視点がブレやすいのが難点かな。三つ目の話はあれ、リア充爆発しろってことでいいのか。それいったら四つ目もそうだけど。ただ、同じ巻で出たアンティークを絡めるのはいいと思う2016/12/08
ソラ
7
【再読】2019/02/17
