集英社文庫<br> 江戸群盗伝

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集英社文庫
江戸群盗伝

  • 著者名:半村良【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 集英社(2014/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087463835

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内容説明

天保の時代、江戸の町人たちは義理と人情を重んじていた。裏社会の闇に生きる盗賊たちも例外ではない。狙う相手は、不正に蓄財する大商人に、鼻持ちならない大名たち。様々な技を駆使し、人を殺めず華麗な「盗み」の職人芸を決めていく。白鳶の徳兵衛と幸手の惣右衛門という二人の大盗のもと、鉄の掟に生きる彼らの「粋」に命を張った生き様。盗賊たちの義理と人情を描く一味違う傑作時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gachi_folk

5
盗みを「芸」と呼ばれるまでに高めた盗人たちの「粋」と「意地」が心地よい。やはり半村良の人情物はいいもんだ。そして清水義範の解説がまたなんとも良い。一杯飲み屋で焼酎をちびりとやりながら、また読み返したいもんだな。2014/08/03

あここ

4
盗人さんたちにもルールがあるらしく。第一に人殺しはしたらあかん。汚いコトして儲けてる人からがっぽりいただく。まぁ。。泥棒してるんやし、ええ人たちって言うのも変ねんけど。一般庶民は迷惑かからへんから何かええ人に思える(笑)強盗するような一家は懲らしめられたり。仲間売ってももちろんあかんし。火盗改に濡れ衣着せられたっていろいろ一家まとまって盗み返してみたり。名人芸って感じ(笑)それぞれに信念あって上の人立てて。ちゃんと世界が出来上がってる。ほいでもやっぱりみんな堅気に戻れたらいいのにな。。。逃げんでええしな2011/08/20

麓川智之

4
連作短篇。盗賊ではなく面裏に通じた世話役を描いた「先達貫太」が個人的には面白かったかなあ。「賽銭吉右衛門」で募った恨みを盗賊らしいやり口で晴らす展開も胸がすく。2010/04/08

はなん

4
盗人にも三分の理。盗むのはもちろん悪いことだけれど、犯さず殺さず火付せず。キッチリ守って、家人に全く気付かれずに「仕事」をするその鮮やかさ。短編集だけれどつながっていて、最後は「盗人の足を洗う」というところまで話が流れていく。半村流江戸の人情時代小説(だなぁ)は、切なくてあたたかい。2009/08/10

Hoshi Takeshi

3
得意技と人情と。2013/04/09

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