丁寧に読む古典

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

丁寧に読む古典

  • 著者名:小松英雄【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 笠間書院(2014/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305703521

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

魔法の筆記具、毛筆によって生み出された仮名文を活字で読み味わうために知っておくべきこと。「仮名」と「平仮名」の違いを把握し、失われた平安びとの仮名使用感覚を取り戻す。

目次

イントロ イントロダクション-原作の時期の感覚で古典の表現を読み取る
第1章 仮名文テクストの表現を読み解く方法-「をくらのやま」と「をくらやま」との違いに反応できる感覚
第2章 仮名はどういう特質をもつ文字だったのか-仮名ならではの表現技巧と草仮名ならではの表現技巧
第3章 和歌における仮名文字の運用-仮名文の初読(recto)と次読(verso)
第4章 古典文法で説明できない構文-一字一句にこだわって読み解く
第5章 ウタガタの姿(形状)と形(語形)-文献学的アプローチの結実
補章 助動詞キの運用で物語に誘い込む-物語冒頭文における助動詞キの表現効果

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

7
仮名文学作品のバリアフリーの専門書。あらゆる読者のニーズに対応したいという著者の思いが語られる(6頁)。重要箇所には右線が施されている。「付かず離れずで句節をあとに継ぎ足していくのが仮名文の特性である」(26頁)。やはり、文法の知識もかなり理解することを説かれている感じがした。日記の発音は[nitki]だったが、仮名では適切に写すことができず、紀貫之自身のテクストに漢字でかいてあったという(84頁)。音声学への誘いあり。大切なのは、書いたものが読み手にどう伝わるか、正確迅速に伝わるか(右傍線97頁)。2013/05/27

dobrydenkrtek

0
筆者のいう文献学的アプローチを取るためには、時代状況、時代精神、背景知識、一般常識、自然科学、つまりもろもろの分厚い教養が必要であることが読み取れる。辞書や注釈書、ましてや定家までも客観視できるだけの該博な知識を一朝一夕に身につけることはできない。しかし同時にそうした道に進みたいと感じたときにいかなる道標となるべき文献があるのか、信頼できる工具書は何か、などある程度まとめてあると便利がいい。なにせ小松先生にかかってはほとんどの辞書は信頼できないのだから(笑)2016/06/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/79430
  • ご注意事項

最近チェックした商品