内容説明
てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ……。勘定、人事、組織、ネクタイ、日記、贈り物、小遣い、家具、酒、月給袋など百般にわたって、豊富な人生経験をもつ著者が、時代を超えた“男の常識”を語り、さりげなく“男の生き方”を説く。本書を一読すれば、あなたはもう、どこに出ても恥ずかしくない!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むーちゃん
177
二回目 一回目は遥か昔(二十年ぐらい?) 親父の説教。 いかに死ぬことを意識して人生を楽しんでいくか、知ったかぶりをせず自然体で生きていくことが重要かといったことが書いてありました。2017/03/04
Aya Murakami
168
図書館本。 男を磨く…。著者は男を磨くのは自分のためだと言ってはいますがどことなーく外見重視な雰囲気を感じ取ってしまいました。寿司屋で通ぶるな!素人らしくして料理人の機嫌を取れ!とか…。自分が楽しむことよりも他人に評価されることこそが男の作法なのかもしれません。極めつけが妻が夫の靴を磨かないことにも腹を立て…。仕事先でいい顔するために妻の手を借りようなんて、自分の仕事くらい自分でやりきるようでなければプロではありませんよ。男の作法はプロの作法でもないようです。2019/03/16
おしゃべりメガネ
167
恥ずかしながら池波先生の作品は未読でして、『剣客〜』や『鬼平〜』もビビって?手が出せていません。そんな私がエッセイを読んで一体どんなもんだか?となりますが、やっぱりこういう時代に生きた作家さんはリアルに´侍´なのかもしれませんね。タイトルにあるとおり、様々なシチュエーションにおける´作法´が書かれていますが、マナー云々だけではなく、相手を思いやる姿勢や自分の生き様を大切に守るそのストイックなスタイルに感銘を受けました。年代問わず、男性として1度読んでいただきたい、´バイブル´になりえるステキな作品でした。2017/09/24
ミカママ
153
私の中で、最高のエッセイを書く池波先生が語る、「男の流儀」。並みの男にこんなことをしたり顔で言われたら、それこそ目の前にあるちゃぶ台をひっくり返すところだけど、池波先生の語り口だと、そういうもんなのか、と素直に納得できる。昔は、こういう男気のある男に、女は守られていれば良かったのよねぇ、と羨ましい気もいたします。せいぜい私自身も「周囲に気をまわせる」女になれるよう、精進します。それにしても、常盤新平さんのあとがきだなんて、なんて贅沢な!2014/12/27
KAZOO
147
池波さんの歯に衣を着せないエッセイです。池波ファンなら納得するのでしょうが、それ以外の人が読むと結構反発が起こる可能性があるのでは?私は納得するばかりで、特に食べものやお酒などについてのはなしから、生活のすべてについて拡がっていきます。このような人もいたということで軽く読むのがいいのでしょう。2017/09/23