内容説明
別れた夫に父の遺産を奪われ、ジュリエットは窮地に立たされていた。思うように仕事も見つからず、電気代を払うのさえ苦しい状況だ。そんな折、幼なじみのケアリーと再会したジュリエットは、報酬と引き換えに、祖母を訪問する際に婚約者を演じてほしいと頼まれ、当面の生活費を稼ぐためにと承諾する。屋敷に着いた二人を出迎えたのは、ケアリーの従兄レイフ・マルケーゼ。どうやらケアリーとは犬猿の仲らしく、ジュリエットに向ける目も、氷のように冷たい。それでもジュリエットは、あまりに魅力的なレイフを前に、不安になるほどの胸の高鳴りを抑えられずにいた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirara
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週末の3日間に幼なじみの祖母の家を訪ねます。詐欺めいた話に巻き込まれて嫌な雰囲気。祖母と孫の少し距離をおいたような遠回しな会話に何かあるのかと想像をかきたてられる。負い目があったせいなの?母親も同然なのに?ロマンスの行方より気になるこのお話は心残りな孫の嫁探しだったのかしら?もう一人の孫の婚約者ということになっていたのに指輪をあげようとしたりするのだから。結末はよかった。2017/02/21
月
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★★★☆☆ヒロインが世間知らずなのに、良識的なのが好感もてる。あそこまでいったら最後の元夫の話はよけいだと思う。2012/07/04
てん・ゆう
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ヒーロー&ヒーロー祖母の、お互いに相手を愛していながらうまく伝えられないやり取りに目がいってしまった。ヒーローの生い立ちはなかなか悲惨だし、祖母の立場は確かに子供2人を若くして亡くしていて気の毒。生きるのは辛かったと思う。ヒロインとのロマンスよりこの2人に同情して読んでしまった。2012/05/13
くろうさぎ
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とんでもない男にひっかかってしまったヒロイン。しかし、幼馴染の男がまた、とんでもなく浅い男でしたね。ヒーローは情熱的でしたが、その状況にその行動は?最後の元夫のしたことを受け入れてもよかったのでは?元はヒロインとヒロイン父のものなんだもの・・・・。2010/05/02