出版社内容情報
これは、聖女失格の烙印を押された少女が、最強の聖女を目指す物語。
かつて神は「妖魔皇の瘴気で世界は滅ぶ」と託宣を下すと同時、未来を視る『聖眼』を巫女に授け、百年だけ滅びを回避する術を与えた。
以来、システィナ帝国では百年に一度、皇帝選が行われる。聖女と誓約して課題をこなし、より多くの瘴気を封じた者が皇帝となるのだ。
初代聖女の末裔ながら魔力を持たないシルヴィアは、天才の妹プリメラと比較され、虐待を受けていたが、なぜか聖眼を得てしまう。
家を飛び出したシルヴィアは妖魔皇ルルカと出会い、彼と誓約して皇帝選へ挑戦するも、プリメラとの対立により瀕死の重傷を負う。
ルルカの心臓を与えられて一命を取り留めたが、この騒動が原因で皇帝選は仕切り直しとなり…?
内容説明
百年に一度、滅びの未来を回避するために行われる皇帝選。そこでは数多の候補が聖女と誓約し、皇帝の座を競う。魔力を持たず、聖女失格と言われたシルヴィアだが、妖魔皇ルルカと誓約したことで運命が変わる。そして、天才と呼ばれる妹プリメラと対立して瀕死の重傷を負い、ルルカの心臓を与えられて一命を取り留めた。この騒動で皇帝選は仕切り直しとなるが…?
著者等紹介
永瀬さらさ[ナガセサラサ]
5月26日生まれ。第11回角川ビーンズ小説大賞奨励賞&読者賞受賞、『精霊歌士と夢見る野菜』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっぱaaua
50
仕切り直しとなった皇帝選、魔力を持てたシルヴィアと妖魔王ルルカは皇帝選に再び挑むも、大きな力を持つものが壁となって立ちはだかる第二弾。ベルニアだけでなくリベアも巻き込んでの騒動に。聖女の末裔たちに繋がる口伝。これが物語りの鍵になりそう。マリアンヌとスレヴィ、ロゼとアークの関係性も良いし、対するプリメラも相変わらずだ。前巻でもそうだったけどシルヴィアの成長が著しい。終盤にはデルフォイ聖爵家も登場。聖女たちの動きが活発化しそう。続きが楽しみ。2022/12/12
よっち
37
妖魔皇ルルカと誓約して皇帝選へ挑戦するも、プリメラとの対立により瀕死の重傷を負い、仕切り直しとなった皇帝選。地道に課題をこなすシルヴィアたちが皇帝選を巡る思惑に巻き込まれてゆく第二弾。宝剣から瘴気が溢れるリベア聖爵領を救ったことで逆に減点されてしまうシルヴィアたち。そんな彼女たちに提示される荒廃したベルニア聖爵領の課題。皇帝や大聖女にもそれぞれの思惑があって、シルヴィアを意識する妹プリメラも絡めながら、覚悟を決めて成長した姿を見せるシルヴィア、そして他の聖女たちの存在も効いていて今後の展開が楽しみですね。2022/12/05
わたー
23
★★★★★仕切り直しとなった皇帝選。聖女失格と呼ばれるシルヴィアも、妖魔皇ルルカを再び候補者に選び、数々の課題をクリアしていく。しかし、とある課題をクリアした結果、ポイントが減少したことで、皇帝選に蠢く陰謀に巻き込まれてしまうという内容。1巻の出来が非常に良かっただけに期待をしていたのだが、その期待を遥かに上回る内容で良かった。シルヴィア組、ロゼ組、マリアンヌ組や、姉にのみ異常な執着を見せるプリメラといった、前巻でも特によかったキャラ同士の関係性はそのままに、世界観をより深掘りしていくという盤石な展開。2022/11/29
すがはら
22
強く美しく生きる女の子にはワクワクします。けど、何だかスッキリ感が足りなかったような。シルヴィアは酷い目に会っても人を切り捨てられないタチなのが危なっかしいし。ルルカの見せ場がなかったし、「剣は得意ではない」領主にあっさりやられて、またしても助けられるの待ちになってるし。プリメラも皇子も相変わらず気持ち悪い壊れ方してるし。ルルカとシルヴィアが二人とも格好良く協力して戦う場面が欲しいけど、それだと無敵過ぎて話が終わっちゃうのでしょうか。3巻ではルルカが意識不明にならないといいな。2022/12/30
ぐっち
19
2巻出た!皇帝選のやり直し。得点したと思ったら減点されたシルヴィアたち。その裏に何が?どうやら皇帝に選ばれればいいというわけでもなさそうで、こっちのシリーズも続巻待ちます。マリアンヌとスレヴィの2人が好き。2023/02/04