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内容説明
これまでの常識にとらわれず、つねに斬新な古代史解釈を提示してきた著者の関裕二。著者の作品には、単なる古代史の読物ではなく、まるでミステリーを読み解くような面白さがある。それはまさに「関ワールド」といってもよい。その著者が、この作品では、われわれが幼いころに、童話として読み聞かされてきた、民族の記憶としての「おとぎ話」に取材し、それを古代史の真相に行き着く手がかりに位置づけ、新たな「関ワールド」を作り出した意欲作である。浦島太郎とヤマト建国の謎とは? 誰が何の目的で「竹取物語」を創作したのか? 金太郎と酒呑童子との意外な共通点とは? 因幡の白兎に隠された邪馬台国の謎とは? 桃太郎と吉備をめぐる深い謎とは何か? など、どれも有名なおとぎ話から古代史論を展開している。ミステリー感覚で楽しめる、古代史ファン垂涎の書である。『おとぎ話に隠された日本のはじまり』を改題し、加筆修正を施した。
目次
おとぎ話と古代史の奇妙きてれつな関係の巻
浦島太郎と武内宿禰の謎の巻
『竹取物語』に隠された古代史の闇の巻
金太郎伝説と酒呑童子説話の裏側の巻
一寸法師と崇る水の神の巻
ヤマト建国とおとぎ話の不思議な関係の巻
因幡の白兎に隠された邪馬台国の巻
桃太郎と謎の吉備の巻
ヤマトタケルとヤマトの謎の巻
鶴の恩返し(鶴女房)の謎の巻
天の羽衣伝承に残された謎の巻
カゴメ歌の謎の巻
伊勢神宮とトヨの秘密の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
junkty@灯れ松明の火
25
北森作品を読んでから『古事記』や『日本書紀』に興味を持っていたので読んでみました。北森作品でも民俗学は答えの無い学問でどんな奇抜なアイディアもアリみたいな事を言っていましたが、まさにそんな内容ですね。答え合わせは出来ませんからこの本の説が良いか悪いかは別にして、おとぎ話を侮れないのは間違いがなさそうですね。しかし、『古事記』や『日本書紀』とかの神々の交流は性的な描写が多いなぁ。やっぱり男女の関係は神秘的って事でしょうか。2011/05/12
ちばと~る
23
金太郎、竹取物語、浦島太郎に桃太郎と昔話オールスターの影にヤマト建国の鍵がある!?邪馬台国の女王ヒミコのあとを継いだトヨ=神功皇后?な図式でなるほど納得な論理展開で面白い!日本史マニアなワタクシ...古代史って苦手!なのでお勉強になりました〜。関先生の著作もっと読みたひ〜箸墓古墳の名前の由来って...イタタタ〜2013/11/24
🫧
12
★★★藤原氏に隠蔽された蘇我氏や、ヤマト政権の真相、鍵を握る「トヨ」という名前。「天の羽衣」に共通する秘密。いままで隠されてきた秘密が、浦島太郎・かぐや姫など昔からのおとぎ話に隠されていると筆者は主張する。 *誰でも知るおとぎ話について、「なぜ伝わったか?」という根本的な疑問から、膨大な古典資料に基づく1つの答えを見つけ出しており、とても楽しめました。2016/02/07
中禅寺 桜子
7
童話から歴史を紐解く内容でした。なかなか面白かったですが、私は高田崇史氏の小説の中の歴史謎解きの方が好きですね。2014/03/14
ちばっち
6
同じ作者の同じような話を続けて読んでしまったので若干お腹いっぱいになってしまいました。しかし今までの浦島太郎だけでは飽き足らず竹取物語や金太郎や一寸法師や桃太郎や鶴の恩返しなどスターが勢揃いで驚きました。それらがみな同じ事を表していると言われて驚きました!!伝説・伝承といえども侮れないなぁと思いました。2013/09/30




