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内容説明
世界各国の通信キャリアがこぞって販売権を獲得しようとしたアップル社のiPhoneを軸に、同社の流儀や企業文化について、国内随一のアップルウォッチャーにしてアスキー新書『iPodをつくった男』の著者・大谷和利氏が鋭く迫る。
目次
第1章 すべての道はiPhoneへと続く(いち早く危機を迎え、乗り越えたアップル;どん底からのブランド再構築 ほか)
第2章 常識を覆すハードウェア戦略(「ハードウェアを捨てろ」とアナリストたちは言った;最悪の事態でも残った技術者とデザイナー ほか)
第3章 シェアの小ささを武器にしたOS戦略(復活への試金石となった「マックOS 8」;リスクを承知で最高を生み出す意志 ほか)
第4章 可能性ではなくソリューションを与えるサービス戦略(「損して得取れ」で成長したiTunesストア;マック専用サービスの「ドット・マック」からクロスプラットフォームの「モバイル・ミー」へ ほか)
第5章 三位一体から四位一体、五位一体のビジネスデザインへ(決断の早さと事業部間の連携;シェア獲得後の課題 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chie
13
アップル社が、どの様な気概で製品開発を行ってきたかがまとまっていました。iPhoneの発売に、すぐに対応できなかった日本の様子も分析されています。当たり前のことだとは思いますが、アップル社を語るには、スティーブ・ジョブズも、マイクロソフト社のことも避けては通れないものと改めて思いました。スティーブ・ジョブズを支えてきた人や、ジョブズがアップル社に復帰した際、アップルを退いていったという人達のことも気になります。そういう人達のことが書いてある本があれば、読んでみたいです。2019/02/11
おらひらお
3
2008年初版。IT初心者の僕には用語がわからないところが多々ありましたが、著者の言いたいことはよくわかりました。ほかの方が指摘しているように参考文献はすごいですね(笑)。2013/03/18
shimonator
0
積読本を読んだ。2008年の本。読了。 「あの頃の未来」の今日。 ”マックが「今、我々の住む未来を作り出した」に他ならない”:本文p172。 2011/03/05
Hitoki
0
参考文献の欄は確かに失笑(失礼)アップル礼賛が根底にありまくりって感じ アップルの製品コンセプト及びこれから(って僕が読んだ今は刊行から大分経ってるんだが(笑))のアップルという会社のビジョンについて書かれた文章は僕には新鮮だった(そんなにアップル関係の書籍を読んでないだろってのはもちろんアリアリ)第五章の最後の一節の文章がすごく印象に残った2011/11/25
iicco
0
iPhoneのコンセプトを中心にアップルという企業について、またiPhoneが日本のガラパゴスケータイと言われている囲い込み中心の体制にどう影響を与えていくかについて書かれた本。2008年8月に刊行されたため、iPhone3GSについては語られていないが、筆者の述べるビジョンは一年経った2009年現在、あながちハズレていないように思う。スマートフォンやクラウドコンピューティングについてよく分かっていない人におすすめできる新書であると思う。2009/12/29