内容説明
校閲プロダクションで働く未知生は、念願のマイホームとして、郊外の一軒家を手に入れた。だが、その家には秘密があった。壁と柱、言葉と言葉、何かがその隙間からじっと見つめ、手を伸ばそうとしている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅんぢ
33
怪異の元となるアレと遭遇するまでは面白かった。あと、最後の独特な演出方法は読んでても怖くないし、読みにくくてちょっとイラッとしてしまった。2019/01/24
川越読書旅団
33
平成初期のホラー映画の絵コンテ的な作品。2018/05/26
水月
4
変なサイトを見ると、いきなり文字化け文字が並んで不快な気分になることがある。この本の手法はまさにそれで、左のページをめくると突然、呪呪呪呪呪呪みたいな文字の羅列がずらっと並ぶことが多い。怖いではなく、不快さを感じさせる本。本という体裁上、めくる前から多少透けて見えるので、次はまた羅列かと分かってしまう。一方登場人物が死ぬときは、「あっけなく、一瞬で死んだ」だけ。余計な文字の羅列してないでそのあたりきっちり書け。後半はもう訳がわからないぐだぐだ展開。全ページ、呪呪呪呪呪呪で本出版してはいかがでしょうか。☆02015/09/17
kumo
4
★★★☆☆2014/04/26
やんも
4
『うしろ』から始まるシリーズ第二作。「すきま」を扱う怪談をよく耳にするが、本作では規模が違った。世界が「すきま」を境にあわや裏返るような大惨事である。一応騒ぎは収まるものの、被害の規模は作者らしい容赦のなさ、関係者は遠隔地にいてもコロリと殺られるし、街がひとつほぼ壊滅した。加えて忌まわしい文字でページを埋め尽くす作者ならではの表現も全開! 漢和辞典が魔導書にみえてくる。2012/08/29