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内容説明
兄家光の遺命を受けた正之は、四代将軍家綱の輔弼役を忠実に果たして徳川幕政を文治主義体制に導いていった。その行動は誠実無私、家臣や領民に対しては寛容と仁心をもってことにあたり、彼の清廉な精神は会津士魂として後世まで多大な影響をもたらす。晩年、盲い、血を吐きながらも惑乱することなく最後まで使命をつとめた不世出の名君は、堂々たる死への準備を整える。保科正之。彼こそ幕政時代の理想の政治家であった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
4
会津藩主にして、徳川三代家光、四代家綱のブレーンとして幕政の文治政治への舵切りに大いに貢献した保科正之の事績について、『家世実紀』『千載之松』『会津松平家譜』『土津霊神言行録』などの文献記述から紹介した本。前書『保科正之』中公新書(1995)を著してなお、日本近世史上稀に見る偉人ながら、歴史教科書での扱いがぞんざいに過ぎることへの不満から、なんとか正之再評価の気運を高めようと気を吐いている。ために、文献の記載について、根拠なく彼に好意的な解釈をしている部分も見受けられる。焦りは禁物である。大河は寝て待て。2014/01/28
あんPAPA
0
読み物としての面白さは無いが、「乾坤の夢」で軽く触れられた秀忠公の落胤がこのような稀代の名君で会津藩の祖であり容保公の祖先であったとは・・・。福島出身の私の祖先もその恩恵を受けたのであろうか?2015/05/15
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