ちくま新書<br> 変貌する民主主義

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ちくま新書
変貌する民主主義

  • 著者名:森政稔【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2015/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480064240

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内容説明

かつて民主主義は、新しい社会の希望であり理想であった。しかし、いまや陳腐なお題目と化している。その背後には、民主主義を支える思想が、社会の深層で大きく変化したという事情がある。デモクラシーのありようを劇的に変容させた現代の諸問題を大胆にとらえ返す。複雑な共存のルールへと変貌する姿を解き明かす。

目次

序章 現代世界と民主主義
第1章 自由主義と民主主義
第2章 多数と差異と民主主義
第3章 ナショナリズム、ポピュリズムと民主主義
第4章 誰による、誰のための民主主義?
補論 アメリカの政治理論における民主主義論の系譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

37
大学の政治思想史の授業を聴いたような徒労感(笑)。佐藤優氏推薦だけあり、まあー難解な新書でした。冷戦後のグローバル化の反作用で各国で強まるナショナリズム、ポピュリズムと民主主義の関係を解く第3章が興味深い。歴史によれば、直前の幻滅がポピュリズムを招きやすいという。日本では、民主党政権の失政が安部一強政治に繋がったといえそうです。2017/01/16

Kei

14
やはり○○主義のそれぞれの概念と対立がイマイチ掴めていない。本自体は難しくなかったが、前提知識がそもそも少ないので、頭に残りにくい。「知は整理するもの」と誰かが言っていたが、本当にその通りだと思う。最近はテスト期間で、本を全く読めていないので、これから時間を作って増やして行きたい。2016/07/29

白義

8
小泉政権下による新自由主義と新保守主義の台頭を背景に、現代民主主義理論を語る上で不可欠な背景を描いた入門書です。自由主義と民主主義の緊張をはらんだ関係や差異の政治、ポピュリズムや市場と、いろいろな要因に問い直される民主主義の今を、アクチュアリティな問題意識のもと整理した好著。戦後政治学、民主主義から継承すべきは継ぎながらも、新しい民主主義のイメージを研ぎ澄まそうとする姿勢が優れていますね。いろいろな現代政治理論への導入に便利な2011/09/29

bibliophage

7
序章では、現代の話が語られ、1章からは4つの視点ないし問題群から民主主義思想が論じられる。①自由主義と民主主義、②民主主義における多数と差異(多数者支配の系譜、フィクション、差異の政治、アイデンティティ、差異と同一性、本質主義批判)③ポピュリズムおよびナショナリズムと民主主義(グローバル化のなかで進行するナショナリズム、ポピュリズムの歴史やモラリズム)、④誰による、誰のための民主主義?(主体性、シティズンシップ、外部性)など、トピックが盛りだくさんで示唆に富んだ内容だった。2016/06/06

Haruka Fukuhara

4
新書特有の難解さ(平易でも高尚でもない中途半端な饒舌)に翻弄された。本筋からは逸れるが、左右の構図で左派=社会主義、右派=保守主義とされてその中間に自由主義が位置づけられるらしいのは変な気がする。社会主義の対極にあるのは自由主義でその中間で現状維持を図るのが保守(主義)ではないのかと思った。2017/03/10

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