内容説明
東京の老夫婦が、鳥取から津和野へ。息子が借金を苦に自殺し、その金を返済する当てのない夫婦が選んだ死出の旅だった。思い出の地・秋芳洞を訪れたとき、何者かに襲われ、妻が殺される。その頃、東京で相次ぐ老夫婦の失踪に不審を覚えていた十津川警部は、独自の捜査に乗り出す。やがて、事件の陰に謎の組織の存在を突き止めるが……。東京・山口を結ぶ、怒りの捜査行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sonic
15
2015年16冊目。ブックオフ購入本。日本で一番短い特急列車『スーパーおき』。この列車乗りたさ半分で、鳥取の友人に会いに行った思い出の、スーパーおき。新山口から鳥取まで、素敵な車窓が臨めるよ、スーパーおき。この本では、冒頭部分でしか出てこないし、2両編成だし、特急とは名ばかりでそんなに速くないんだけど、愛すべき列車、スーパーおき。スーパーおきへの愛が原動力となり、読了に至りました。2015/06/01
YJ
0
初西村氏。読点の多さに驚きつつ、トラベルミステリーを満喫。2014/08/12
みなみ
0
今回、被害者といえる人があまりいないのが特徴的。解説にもあるが、善意の行為とも取られかねない犯罪が発生している。ただ、十津川警部がきちんと事件を明らかにしてくれたので、読後はすっきりした。2012/09/10