出版社内容情報
花から花へひらひらと舞うちょうちょは、身のまわりの生きものの中でも、特別に幼い子どもたちの興味をひきつける存在です。「ちょうちょ ちょうちょ どこから きたの?」「ちょうちょ ちょうちょ なにしているの?」素朴な問いかけにみちびかれて、ちょうちょの魅力を詩情ゆたかに描きます。
ブラチスラバ国際絵本原画展で2度の受賞にかがやき、国際的にも注目されているきくちちきさんが、特色印刷の描き分け版で描く美しい絵本。
著者等紹介
きくちちき[キクチチキ]
1975年北海道生まれ。絵本作家。デビュー作『しろねこくろねこ』により2013年ブラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞。2019年には『もみじのてがみ』により同展の金牌を、2020年には『しろとくろ』により産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。大判で、迫力がある。鮮やかな色の数々で、ちょうちょの美しさが描かれている。「どうしてそんなにきれいなの?」のちょうちょは、「はらぺこあおむし」を思わせる。もしかして、オマージュ?2025/07/12
えつ
7
きくちちきさんの新刊。きくちちきさんの描くちょうちょが美しい。世界観が素敵。いもむし、さなぎはちょっと…と思ったけど、孵化してからの美しさったらないね!息子がちょうちょに興味出てきたらまた読みたい。2025/07/20
のんたろう
6
作者は『もじもじこぶくん』の絵を描いた方だそう。タッチがちがうのでびっくり。大判いっぱいに描かれた蝶が美しく、まるで画集を見ているよう。羽化した蝶が見開き一面に描かれているページは圧巻。墨で描いた絵に、印刷時に色をつけて重ねていく手法で、色の数だけ原画があるそう。すごい!ちょっとレトロな印象の表紙もすてきで、見ているだけで幸せになれる。2025/07/14
遠い日
4
きくちちきさんの絵はもうアート。一作ごとにそのスケールも世界も大きくなっていくと感じています。ちょうちょの美しさ、その不思議な存在感を大きな版で目一杯に描く。羽化するシーンは圧巻。命そのもの。2025/07/12
たくさん
3
おおきい絵の版が心地よくて、絵の色がまじりあったところなんかもステンドグラスみたいでいいなあ。ちょうちょの曲線的な丸みよりも生命力のあるがっちりした感じが描かれ強さも感じます。またこれまた関係ない話だけれど、この本の絵のインクが古風でいい匂いです。2025/06/22
-
- 和書
- 新・能楽ジャーナル 43