ミステリーボニータ 当世白浪気質 2 ～美少女は悪党の愉しみ～

著者名：杉山小弥花

秋田書店（2012/02発売）

• ISBN：9784253097123

内容説明

閉ざされた村で狼に嫁入りするはずだった少女を連れ出した男。なりゆきで一緒に暮らしはじめたものの、日ごとに美しくなっていく彼女に心を奪われて……!?　昭和20年代の東京を舞台に、うつろう季節と、もどかしい恋心を描く話題作！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たにしぃ]

恐ろしく知的レベルの高い漫画だよなこれ、作者さんどんな方なんだろ？「ランスロット未満」タイトルが洒落てるし内容がこれ一話で映画化できるんじゃないのってくらいの完成度の高さだった。ランスロット以外も各話のタイトルがぜんぶ素敵。

2013/01/27

[パンジャビ]

トラは自分の命を投げ出してもいいと、咄嗟に行動してしまう程、千越を大切に想っているのに、女としては見れないなんて、2人にとって不憫な気がする…気持ち悪いなんて言われたら、傷つくよーしかも、金輪際あんな事しない、なんて宣言されちゃーねー…。残り1冊でどうなるのやら。しかし、この作者さんの漫画って、電書で読んでるとよく分からないけど、通常のより分厚かったりするのかしら。すんごく読み応えがある。話も台詞もぎっしり詰まってるからかな。トラの実のお父さんも出てきた。実は凄い家の血を引いてたんだな！

2015/04/20

[ゆずり]

狂信か恋慕かという二律背反なトラの千越への思いが、戦後という清濁入り混じった時代背景とシンクロしているようで面白い。小ネタにもくすりとさせられる。

2010/06/23

[うりきち]

ほんとは再読。でも何度読んでも面白いの。千越とトラは相変わらずかわいいし、腹黒や小吉親分や麟太郎ももうもういとしくて。何も持っていないと思っていても生きていれば、いつの間にか大切なものができていたりする。それに気づかないふりをしている彼は、いつまでそのままでいられるのか。身の内の想いに気づいてしまった彼女はいつになったら報われるのか。知ってるけど、先が楽しみな２巻め。

2013/01/14

[mado]

トラさん～～～！！ってカンジでした。煮え切らないな！！！でもやっぱり勉強になるよ。今の社会の仕組みはここから来てるんだ～…って、漫画で勉強してます。日常の一コマに歴史上の人物の言葉をサラッと投げ込んでるところが…格好良すぎです！！

2009/05/09