内容説明
史実の謎に挑戦する歴史ミステリー集第2弾!
織田信長と本願寺との和平秘密交渉役が暗殺された! 事件の謎を解く鍵は、信長自らによって六点鐘と名付けられた南蛮式時計にあった――表題作を始めとする、織田信長が次々に謎を解く「信長探偵帳」を中心に、剣豪・宮本武蔵が推理を巡らす『妖魔を斬る』、大阪夏の陣で片桐且元が陥ちた罠を描いた『抜け穴』までを収録。史実の裏に挑戦する異色の歴史ミステリー短篇集第2弾。井沢元彦の才気を見よ! これがベストセラー『逆説の日本史』シリーズの原点だ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
12
独自の歴史解釈で異彩を誇る著者が、代表作「逆説の日本史」以前に雑誌に発表された前読の短編歴史ミステリーを集めた「天正十二年のクローディアス」に続く第2弾。他著でも同じように織田信長が、名探偵の如く不可思議な事件を解決する6篇と宮本武蔵の1編、そして大阪冬の陣でトリックをしかけた徳川家康の1篇、計8編の著者歴史ミステリーの萌芽が垣間見れる短編集。どの編も歴史上の人物をフォーカスした面白いミステリーに仕上がっている1冊です。2017/03/31
TheWho
4
再読2020/01/30
鮎川まどか@AnxAn
3
浅井長政離反前の「寛容な」信長が、探偵として(!)活躍する作品をメインとした歴史創作ミステリ。 なかなかに面白い。2011/09/09
たけのうみ
1
32024/05/08
エヌる@遅れてきたルーキー
0
信長が探偵という設定が面白い。当然時代性があるので科学的な捜査はできないし、アリバイや殺害時刻もアバウト。でも成立するのが素晴らしい。2015/07/03