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内容説明
誰の心にもあるはずの、思い出という、たからもの。おさない姉妹の、かわいく、やさしく、じんわりする、ノスタルジックな物語。――小さな姉妹・ルミとマヤ。北国の町に住んでいます。お父さんはいません。音楽家のお母さんは忙しいのでいつも二人ぼっちです。でも、淋しくなんてありません。ノスタルジックな昭和のストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
66
★★★★健気なんて、何処に置いて来てしまったんだろう。正しさを振りかざす傲慢さなんて、いつ身につけてしまったのだろう。ノスタルジア溢れる作風にどうして良いのか分からない。戸惑いながらページを捲る。愛する事の強さを、学ばなくても知ってる子どもが、いっぱいいっぱい出てくるお話し。2015/10/24
にゃんた
17
ヤマザキマリさんの子ども時代のそしてその周りの人たちを題材にした心の奥をキュンとさせる漫画。イタリア家族の破天荒な元気さとは全く違う、昭和の時代でもあったり田舎であったり人の心の優しさとか寂しさとかであったりに溢れていてこれもまた大好きな1冊。今の豪快なその性格の裏にあるのは人の痛みのわかる優しい優しい人なんだなぁとおもった。2019/04/21
anne@灯れ松明の火
16
休憩室で。偶然に素敵な作品に出会えた。ヤマザキさんと言えば、『テルマエ…』で、あちらもすごく面白かったけれど、これは涙腺を刺激される、いい話ばかり。昭和ノスタルジーを感じながら、どうしようもないことへの切なさ、哀しさ、そして人の優しさ、温かさを感じる。特に「たからもの」のてっちゃん、「子犬のおくりもの」の亜美ちゃんの継母さんにはうるうるした……。2015/07/12
モルテン
7
こんなに良作とは思っていなかった。/1970年代北海道の小さな町。母子家庭の子ども7歳のルミと5歳のマヤ、そしてこの姉妹の周辺の人たちのお話。/母子家庭だったり、仕事がうまくいかなかったり、貧困だったり、家族がいなくなったり、友人と喧嘩したり。私たちの周囲で起こる物事や私たち自身は一筋縄でいかない。このマンガは、その『どこか欠点や欠陥やあってうまくいかないこと』という、現実でよくあることをきちんと描く。ああ、70年代の北海道の小さな町ではこんなことよくあったのだろうなと思える。そして、今でもあるのだろう。2016/04/11
ツキノ
6
2巻、3巻が勤める図書館に移籍されたので1巻も再読。今回は亜美ちゃんの継母のことばが響いた。あとがきはめっちゃ笑える。町内に住む人が皆顔見知りというのは、安心といえば安心、けれどほんとやっかぁしいことも多々あるわけで。人の状況をジャッジするのはほんとよくない。…なんてことを再度認識する。2013/10/06