内容説明
どうして美人はスタイルがよく、ナマケモノは絶滅せず、草食動物は栄養失調にならず、人間とチンパンジーの遺伝子は1%しか違いがなく、実子よりも育ての子のほうが可愛い気がして、夫婦は似たもの同士が多いのか? 動物行動学をベースに、タケウチさんがズバリ、答えます。ますます快調の「遺伝子が解く!」シリーズ第4弾。
目次
第1章 オスたちの切実なる競争
第2章 メスたちの止まらない懊悩
第3章 家族、この深遠なるシステム
第4章 生きものたちの奇妙な日常
第5章 ぼくらはみんな食べている
第6章 すべては遺伝の名の下に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
19
竹内さんが読者からの質問に答える形で話が進みます。竹内さんの話は他の本での主張と首尾一貫していますので読みやすいです。2024/11/20
うたまる
1
動物行動学の学説を基に、読者の疑問に答える科学エッセイ。もはや『BC!な話』や『シンメトリーな男』ほどの驚愕は無いが、動物の生態、生殖行動、遺伝などの珍妙な薀蓄は安定の充実感。未読の著書もじわじわ読んでいこう。さて、本書で見つけた小ネタは……「母乳の出に影響するのは、太股の太さとお尻の大きさ。母乳は太股やお尻の脂肪を元に作られるから」「地球磁場の関係上、東枕西枕は方向感覚が狂い、北枕南枕はそれが修正できる」「雑草が生えやすいのは、種子が飛んでくるのではなく地中の種子が何年もチャンスを窺っているから」2015/05/09
ゲンゲン
1
久々の竹内久美子。そういえば最近、週刊文春で竹内さんのコラムが知らない内になくなっていることに気がついた。健在なのか若干心配。さて、本書はいつも通りの男女関係を遺伝子レベル・動物行動学レベルで解き明かすことで、ちょっとした疑問を解決してくれてありがたい。また文末に解説している植嶋氏には思い出がある。、たしか1992年のエリザベス女王杯のタケノベルベットで起死回生の万馬券を当てた。「華麗なる一族」の思い入れを、こちらも久々に思い出せてくれた。イットー、リーゼングロス、タケノコーリー。。本書と関係ないが。。2012/11/01
まなみ
0
人間の常識やモラルなどを全部スルーして遺伝子の角度から様々な疑問を解決していく本。 筆者の度肝を抜く主張に度々驚かされますが、でも、読み終わるとなんだかすっきりな気分(笑)2017/02/13
泉
0
面白い!今までにない視点で生物を見ることができて目からウロコが落ちるばかりだった。自分の身体も行動も、こんなにまで遺伝子や寄生虫や色々なものの思惑で出来ているものなんですね。2015/04/05