内容説明
経済ヤクザの生き様をリアルに描く悪漢小説
大学を落ちこぼれた小椋は東京のヤクザに拾われ、ゴルフ場の地上げをきっかけに企業舎弟としてのし上がっていく。そしてついに、将来宰相候補ともいわれた政界実力者にも食い込み、株、乗っ取りと次々にしのぎを拡大させていくのだった。しかし経済ヤクザの頂点に立った小椋の前に関西の巨大暴力団が立ち塞がった…。企業舎弟とも呼ばれる経済ヤクザの実態を鋭く描いたピカレスクロマン。日本はヤクザに喰われている！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミスターテリ―(飛雲)
38
日本が高度成長を遂げる頃、政治家や右翼やヤクザが入り乱れて権力や金を掴もうとする時代のアウトローの出世物語。田中角栄の金脈問題や、列島改造論の土地の買い占め、ゴルフ会員権、利権に群がる児玉誉士夫や右翼の大物たち、政治家と暴力団の関係など実名もバンバン出て、さすがにこれはアウトだろうと思うことが次々に描かれる。そして裏の世界でのヤクザのシノギがリアルに（真実だとしたら驚くことばかりであるが）、とにかく知らない世界を知ることができ、子供の頃あの時代を過ごした懐かしさとともに、日本が元気だった時代を思い出した。2023/12/28
蛭子戎
2
暴力団の準構成員の話だが結局は暴力の話になる。こっちはバブルの時代のヤクザ業界の雰囲気がわかる。2018/05/20
ジョルジョ
1
たまには、気分展開という感じ、特に心に残るものなし。2017/02/13
みやこ
1
うーん…ちょっと世界が違いすぎて移入出来なかったな。2014/09/27
kinghaya
0
これはシリーズんなかで一番オモロいんちゃうか。2013/03/15
