内容説明
へスターはバロービー・ホールで公爵夫人の話し相手(コンパニオン)をしている。地味でもてない彼女には、偏屈な夫人の孤独が痛いほどわかる。その日は、夫人が目の敵にしている人物が帰還する予定だった。屋敷の主で夫人の継息子、エイドリアンだ。“黒の公爵”とあだ名される彼の行く先々ではスキャンダラスな出来事が次々に巻き起こるらしい。噂の公爵に会えると思うと、へスターは少しわくわくした。真っ青な顔で現れた公爵は、女性を巡る決闘で負傷したという。男性が自分のために命懸けで戦う――まるで夢のような話ね。だが続いて、夫人の溺愛する息子エリオットも帰還すると、へスターにとって、まさに夢のような日々が始まったのだった。★絶世の美女の姉、華やかな妹とは違い、舞踏会ではいつも壁の花。そんなへスターを、美しい蝶に変身させてくれる男性とは……?★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浮草
6
★★★★☆弟を甘やかしたつけが混乱をうむ。美人でなくても中身で勝負。2017/04/14
矢田ふみえ
5
腹ちがいの弟のえがきかたが、どうしようもないんだけど、本当に救いようがないと思ったり、求めているところがあるんだと思ったり。二人の物語に華をそえていたねぇ。2018/09/27
Momonga
5
★★★2017/04/03
kina
3
主役もかすむ、エリオットの存在感。彼のスピンオフも読まないと!しかしヒーローの若かりし頃の失敗は確かにちょっと酷すぎ…。友人からの許しとかの描写があれば良かったな。あと執事のジェンキンスが最後へスターを助けてくれるのでは?なんて期待していたが、無かった。残念。エリオットに脅されたのに逆にエリオットを脅して反撃したヒロインの知的なところ、良かったです。2018/09/03
ちうり
1
二人に婚約を申し込まれるコンパニオンの話。終わりがなんだかものたりない。娼婦館に払った大金の子はどうなったんだろ2013/10/23