カドカワデジタルコミックス<br> 魍魎の匣(1)

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カドカワデジタルコミックス
魍魎の匣(1)

  • 著者名:志水アキ
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2015/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048541565

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内容説明

終戦間もない昭和の日本。女学校に通う楠本頼子と柚木加菜子は、最終列車に乗って湖に行く計画を立てる。当日、加菜子は到着した電車に轢かれてしまう。偶然居合わせた警視庁捜査一課の木場刑事は、混乱した現場で頼子の監視を頼まれる。加菜子の安否を気遣う頼子とともに、運ばれた病院に向かった木場は、そこで加菜子の姉と名乗る女性、柚木陽子と出会う。それは、木場が憧れていた女優、美波絹子その人だった。京極夏彦の大ベストセラー小説のコミック版ついに刊行!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

70
「あの隙間に嫌なものが入り込んでしまふぢゃないか。ああ、あの彼の男が羨ましい。彼の匣が、彼の娘が欲しい。」乱歩の大好きな短編「押絵と旅する男」の続きを見るようで、なんとも言えない高揚感に包まれる「魍魎の匣」。原作、映画と楽しんできて、コミカライズ版でもまた新しく魍魎の世界を楽しめる歓びで瞳孔は開きっぱなし!心の障壁は虚ろを生み出し、その虚ろの隙間・淀みに魍魎が湧く。妖しき教主・深秘の御筥様に巨大な要塞の匣。匣・匣・匣の魍魎みっしり旅が不気味に開幕。2018/03/06

ミエル

35
原作シリーズでは最も人気がありメジャーな本作だと思うけど、個人的には何度も再読した記憶がない。20数年前の記憶はかなり曖昧、匣に纏わるおおまかな設定と印象的な「ほぅ」くらいしか覚えていないので、ほとんどこのコミカライズを初見で読んでるような気分で楽しめる。おどろおどろしい 作画と時代設定がフィットしていていいなあ。この時代の夜の八時は暗闇なんだろう、ロマンがある。早速次作へ。2019/05/20

藤月はな(灯れ松明の火)

33
再読です。この漫画を友人の一声をきっかけに発見した時、京極堂のかっこよさに地に倒れ伏しそうになりました(笑)木場さんがちゃんと四角であるだけでなく、看護師さんが蟷螂のような容貌だという原作の描写を忠実に再現した志水アキさんは本当にすごいです。柚木陽子登場時が故、実相寺氏の「姑獲鳥の夏」の映画みたいな光陰の使い方や頼子に垣間見えるぞっとするような表情も素晴らしいです。2011/05/04

スター

32
 面白かった。昔原作読んだけどあまり覚えてなかったので、新鮮な気持ちで楽しめた。  舞台は戦後間もない日本。女学生の楠本にとって、同じ女学生の柚木加菜子は憧れの存在だった。  が、思わぬ事件が2人を襲う……。2022/10/31

ぐうぐう

25
原作者と漫画家にも相性がある。絵がうまいから成功するわけではない。それほどに、小説のコミカライズは難しく、そこにはテクニックを超えた、原作者と漫画家の相性が横たわる。『魍魎の匣』における京極夏彦と志水アキは、そんな相性をバツグンに感じさせるのだ。そのことに、ゾクゾクとする。2012/07/11

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