内容説明
「接待や進物はほどほどに」「営業に出て私用を済ませるな」「会議中居眠りをするな」……。これは江戸でも五指に入る大呉服商、白木屋日本橋店の就業規則だ。白木屋で働く奉公人は、武士を公務員とすれば、さしずめ民間企業のサラリーマンといえるだろう。出世や給料の仕組み、衣服の決まり事、細かく定められた仕事内容など、当時のサラリーマンの姿を、約四百点の古文書から鮮やかに描き出す。
目次
第1章 奉公人のライフサイクル(入店は十一、二歳;入店二年目に退職が多発 ほか)
第2章 販売と掛金回収に励む奉公人(安全な現金売りを奨励;「通帳」の作り方 ほか)
第3章 仕入れや帳付けに気を配る奉公人(江戸店の買役は関東の生絹を仕入れる;場造と回る二月から五月までの春の仕入れ ほか)
第4章 奉公人の心構え(御詠歌を引いてわかりやすく;四恩に感謝して ほか)
第5章 奉公人の生活(奉公年数によって決まる服装;「子ども」の間は仕着せのみ ほか)
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