内容説明
本書は『やおろず 前編』『やおろず 後編』の合本版です。重複購入にご注意ください。
「ここはひとつ、逃避行と洒落込もうじゃないか」
祖母の死をきっかけに、八百万の神様たちが見えるようになってしまったごく普通の女の子、澄香。
それ以来、ワンルームでの気ままな一人暮らしは一変。
料理を作れば偏屈なかまどの神になじられて、トイレに行くと甘えん坊な便所の神に引き止められる。
おまけに道祖神やら、サラリーマン風の鬼やらひな人形の神やら、呼んでもいないのに次から次へと珍客が現れて、バイト先ではちょっとおかしなオカルト青年とひと悶着…。
澄香の家を護ってくれるはずの家神は、なんだかいつもヤル気なしで、結局澄香が奔走する羽目に。
なんとかして神様たちを追い出し、静かで平穏な日常を取り戻したいと思う澄香だが、ひょんなことから、家神のある秘密を知ってしまい…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
28
タイトルを「八百万」と言い直せば、ピンと来る方は多いと思います。これは日本の名を持つ有名どころの神様ではなく、もっと庶民的というか身近にいる神様達と、その神様達が見える女の子の話。 あとがきにあったように「神道」を尊ばれている方には多分眉を顰められてしまうような話です。私的には厳粛で厳かなな神様の話もいいのですが、こちらの方が八百万の神様の末席に近い(らしい)神様達ばかりで親しみを持って楽しく読めました。2013/08/31
Penguin
9
表紙が随分と可愛らしくて、ちょっと薄めの内容かな…と思っていたがそんなこともなく楽しめた♪八百万の神々と言うだけあり、節分や雛祭り、道祖神の云われ、それに纏わる話しなど知らないことも多くて、面白かった(*^^*)今は家に神様が祀ってるところも少くなったし、雛人形も飾らない家もあるとか… 雛人形の思いなどが、聞けたりする場面もあり、ちょっとホロっと…(;-;)2012/08/29
まるちゃん
6
何故か急に八百万神様が見えるようになった澄香と、色々なものに宿る神様たちとの賑やかな日々のお話。サクサク楽しんで読めました。2015/05/30
sarie
4
祖母が亡くなった事をきっかけに八百万の神様たちが見えるようになった女子大生の主人公と、神々とのお話。形式的には連作短編6話なのかな?読み易く、面白かったのであっというまに読了。 神々がとにかく可愛かった。読後感は良く、ほっこり出来ます。2015/10/08
月見里
2
ウェブサイトで惚れてさっそく購入したんですが、そのわりにサイトで見てるし~と、延び延びになっていました。でも読んでみたら新しい話が加えられてたり、ウェブ掲載の話を上手に巻き込んでいて飽きないし、面白かった。それにしてものろういるすはひ ど い。ひどすぎて笑ってしまった…。そりゃ藁人形くらい持つよね!その藁人形が源さんだったのが野呂くんと正反対でまた笑えた。家神さんとミチカタと荒神さんが好きです。2009/07/05
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