内容説明
若き藩主を巡る策謀。権勢の行方はいずこに。仙台藩六十二万石。伊達政宗を超える大器と期待された3代藩主綱宗は、幕閣大老酒井忠清と共謀した有力家臣伊達兵部に陥れられ、二十歳にして隠居の身となった。幼い亀千代を擁立し、大藩を壟断する兵部。伊達家の重臣原田甲斐は、密かに起死回生を図っていたが!?史上有名な伊達騒動の真実に迫る圧巻! ※本書は1999年11月に朝日文庫より刊行されたものです。(講談社文庫)
感想・レビュー
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AICHAN
40
図書館本。伊達騒動については山本周五郎の『樅ノ木は残った』を読んだ。比べてみると、ずいぶん違う。特に原田甲斐についての見方が大きく違う。この『虹の刺客』はどうも資料に対する忠実さが大きいように感じたので、この『虹の刺客』のほうが通説に近いのかなと思う。『樅ノ木は残った』では相当数の架空の人物を登場させているなと思った。だから『樅ノ木は残った』のほうが物語としては面白いのだが。2023/03/26
T. みぃた
13
伊達騒動の話ということで読み始めたのは良いけれど、時代ものをスマホで読むのは無謀だったかも~と何度も挫折しそうになりました(^^; 馴染みのある地名や人物が出てくるので、なんとか主役の福王子八弥が動き出すところまでたどり着きました!下巻もボチボチ読みますp(^^)q2015/04/01