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内容説明
著者は、歴史を現代的な見地から読み直し、ビジネス社会を生きるヒントを提示する作家であり、一方、講演などで全国を行脚する、大の旅好きでもある。本書では、日本各地を「無尽蔵の鉱脈」にたとえ、その魅力を探りつづける歴史作家ならではの視点で、東北から九州まで、各地の歴史・風土の息吹に触れながら、先人の歩みに思いを馳せる。たとえば、津軽藩祖・津軽為信の“グローカリズム”(グローバル・ナショナル・ローカルのバランス)に未来の地方都市像を見るかと思えば、自ら“心の三畳間”と呼ぶ静岡県の養鱒場でマス釣りに興じ、まったくの孤独の一時を楽しんだり、はたまた、後醍醐天皇の皇子が九州の拠点とした熊本県八代市一体には、人を惹きつける“不思議なオーラ”が満ちていると感じたり……。楽しみや不思議な発見がある旅は、まさに人生の修学旅行のようなもの。人生という「自分」発掘の旅の道標となる一冊である。
目次
津軽人の魂のふるさと―青森県弘前市
噛めば噛むほどアジが出る町―青森県鰺ヶ沢町
信長の愛弟子が基礎をつくった―福島県会津若松市
雪と寺の小京都にたたずんで―長野県飯山市
まったくの孤独を楽しむ―静岡県富士宮市
戦国時代から平和志向の町―福井県大野市
新撰組の「夢のあと」を歩く―京都府京都市
悲惨な落城からの「再生」―兵庫県三木市
自由人たちが集まって、町が生まれた―岡山県津山市
雪舟もいた、鬼もいた―岡山県総社市
目をみはる“門司港レトロ”―福岡県北九州市
古代がそのまま眠る町―福岡県八女市
人を吸い寄せるパワー―熊本県八代市