内容説明
「アマテラスの岩戸隠れ」「因幡の白兎」「ヤマトタケルのオロチ退治」など、日本人なら誰でも知っている神話を天地創造神話・古代天皇に関する神話・神社創祀などに分類し、神話の世界が現代語訳ですっきりわかる。
目次
第1章 神話についての基礎知識
第2章 天地創造神話
第3章 高天原にまつわる神話
第4章 天孫降臨にまつわる神話
第5章 古代天皇にまつわる神話
第6章 神社にまつわる神話
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
48
日本神話を総論的に説明し、最後は神武天皇に辿り着く。また記紀に登場する神様だけではなく、数ある神様を系列類に分けて説明しているのも分かり易い。日本神話はフィクションではなく、その裏側に史実が隠れている。そんなアレコレを想像しながら読むのが楽しい。ただいつも思う事ながら、日本の神様はどうしてこんなにも名前が難しい⁈2020/11/10
r.ramone
37
大変素直で人間より人間らしい、お茶目な日本の神様たち。陰部の怪我だの脱糞だのが日常茶飯事で、読んでいてつい笑ってしまった。地域の伝承とヤマト王権の正当性のプロパガンダとの違いを意識しながら読むのもおもしろかった。2020/10/28
紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎
32
改めて、こんなに古事記がファンタジーだとは思わなかった。頑固者の祖父が今のドラマやアニメは荒唐無稽で気に入らないと言っていたが、日本人は古代から荒唐無稽さを孕んだ物語を語らずにはいられないんだと祖父に言いたい。また喧嘩になりそうだから言わないけど。つまりそんな勢いで読む。突拍子もない物語から本質とメッセージを取り出すのは受け手だと思う。天武天皇の勅命で描かれた記紀は政治的な思惑が強い。朝廷の系譜が皇祖神であると強く位置づけたかったのは次の天皇、我が妻、持統天皇を守りたかった愛ゆえだと私は思う。面白かった。2019/07/27
Willie the Wildcat
27
長男に贈る前に一読・・・。神話の流れも、現代人にわかりやすく解説。かつ神事、しきたりの補足も充実。都市名の謂れも興味深い。特に、木更津は心に残る。夫婦愛。神話は、いつ読んでも日本人としてのルーツ、存在意義・理由を感じる。神話に込められた戒めの再認識にも役立つ。中高生にも十分理解しやすい。子供視点でいうと、系図が付いていると神様の名前と位置づけがわかりやすい気がする。(求めすぎかな・・・。)2013/01/19
mazda
15
神代七世、伊邪那岐、伊邪那美に始まり、天照大神、邇邇芸命、天孫降臨、須佐之男命と八岐大蛇退治。日本人として知っておきたい神話の世界は、単なる神話ではなく、自分たちの拠り所、アイデンティティとしての貴重な内容になっています。神話が分かると、今の自分の在り方でいいんだという安心感を得ることができるような気がします。2020/12/01