内容説明
熱い志を持つ者を数多く輩出した幕末には、武士・公家だけでなく、まったく教養のない草莽の士に至るまで、その熱い想いを三十一文字に込めるようになる。百人百様の“生きた”幕末史を堪能することで、維新の別の一面が浮き彫りになる一冊。
目次
第1章 天皇・公家・朝廷関係者の歌
第2章 将軍・幕臣・幕府関係者の歌
第3章 大名・国父の歌
第4章 諸藩士の歌
第5章 浪士・草莽の士の歌
第6章 その他の人物の歌
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あお
9
やっぱり高杉の辞世の句がダントツにカッコいい。動乱の時代、わずか27年の一生を風のように駆け抜けて、なのに死因は戦死じゃなくて病死でっていう波乱の人生の最後に詠んだのがこれ。かっこよすぎるよ。他の人の歌も面白い。土方さんは最後まで心から江戸っ子だったんだなとか、守護職に任命されたときの容保の苦しさとか。新門辰五郎っていう侠客の歌がいかにもその道の人って感じで笑った。でも今あえて一つ選ぶなら中野竹子の歌。「武士の 猛き心に 比ぶれば 数にも入らぬ 我が身ながらも」会津人とは何たるか。その誇りと覚悟に泣いた。2015/11/11
kaolu
0
それぞれの人物の背景はごく簡略なものなのでもう少し説明がほしいとも思うけれど、全員に毛筆画のイラストが付いているのが嬉しいし、コンパクトにまとまっていて良い。2014/09/28
かいり
0
孝明天皇が詠んだ一句から始まる1冊です。局長や土方さんの句も載っています。
るみ
0
幕末の偉人の詠んだ句が収録。 解説も詳しいし、素敵な本。 幕末好きな人は是非!!!2012/02/25