樹木の恵みと人間の歴史―石器時代の木道からトトロの森まで

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樹木の恵みと人間の歴史―石器時代の木道からトトロの森まで

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  • サイズ 46判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806716334
  • NDC分類 653.2
  • Cコード C0045

出版社内容情報

古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。

英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、
スペインの12世紀の手入れされたナラの林、
16世紀のタラ漁船のための木材づくり、
野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。

米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、
1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、
現代によみがえらせる。

目次
ニューヨークを救う木 ヤナギの再生

忘れられた言葉 木とともに生きる

記 憶 失われた技法
不格好な40本のプラタナス
助っ人を探す
ヒントはどこに?
新芽がなければ生きられない
踏みはずした木との関係
木との対話を始める

萌芽の地 木の行動に学ぶ
植物、海から陸へ
植物の誕生を促したもの
予備の芽

即興演奏する樹木たち 倒れた樹木に宿る生命
植物たちの旋律──6つの選択
周囲の世界に呼応する
年ふりた樹木の持つ力

枝分かれ(branching) ネットワークの中で生きる

高架下の雑木林(スパゲッティの森) 創造力のある生き物

石器時代の湿地の木道(レヴェルズにて) 萌芽枝の利用
異形の木々
萌芽枝で作られた石器時代の木道
ふたつの木道に使われた1万4000本の枝

街路の発明 同じ森を利用する

バ ネ 人の手が促す森の遷移
萌芽の森を保つ技
伐り取られたあとに咲く花々
萌芽林の連鎖

母なるハシバミ 食用・道具・家畜の餌

生け垣を建てる 生け垣の多様な生態系
工芸と科学
家畜のためのもの
囲いこみと生け垣
イングランドの生け垣には1000万の鳥のつがいが暮らす

手に負えるの? 頭と心と手を研ぎすます

侵入する植物たち 不屈のオウシュウニレ
妖精の庭のニレ
クローンで生き延びる
探究心旺盛な根

12世紀の森を歩く 手入れされたナラの林
てっぺんが丸められた巨木
萌芽の林

ボート材 16世紀のタラ漁船
木に枝を少しだけ残す──イピナバロのナラ
海底で発見されたバスクのクジラ漁船
バスクの船大工──バカラオ型の船を建造
森に合わせて船を設(つく)計り、船に合わせて森を作る
バカラオ型の船の工法
16世紀の工法を再現する

丘の周り 北スペインの渓谷で受け継がれる森の利用
バスク地方レイツァの街
生活を織りなす共有の森
トネリコの更新枝で羊を養う
斧で世界とわたり合う

共有地 複雑な仕組み

未来を記憶する 切って古木を生かす技
500歳のブナに手を入れる
どこをどう切るか

木々のリズム 耕せば木は余計に生えてくる
サバンナの一画、キリミの村
木々が教える伝統農法
森を酷使する
アフリカの大地を見誤った支援
木々に学ぶ支援のあり方

急斜面の農耕を支えるもの 木の葉の飼い葉
フィヨルドの垂直経済
夏の農場の楽しみ
樹木の利用が支えた古代の農場
木を切ると牧草が育つ
4000年続く木の葉の利用

光の楽器 ノルウェーの農民画家
厳しい斜面を農地に
春の訪れと畑仕事

いいスティックを作る カリフォルニア先住民の火入れの知恵
籠という文化
スティックをとるために火を放つ
野焼きによる豊かな恵み
火入れの禁止による木々の変化
籠作りにこめられた知恵

芽吹きの楽園 カリフォルニアのセコイアの森で
セコイアの妖精の環
巨木の陰で生きる
火で作られたセコイアの森

木が芽吹かないとき 人の手が産んだ800歳のダグラスファー

サーミ人のマツ 針葉樹を生活の糧に

木の実の収穫 野焼きで楽をする

流れ橋 日本の里山再生
遠野の川にかかる流れ橋
狛ネズミの神社
田んぼと里山
里山の危機
名作「平成狸合戦ぽんぽこ」と「となりのトトロ」
桜ヶ丘公園、ボランティアの活躍
トトロのふるさと基金
能登半島の炭焼き──「ハハソ」の再利用

森の中へ 岩手県の3つの試み──植樹林に里山の手法を生かす
木材の地産地消
森の手入れに一般の人をまきこむ
早池峰の神楽

きみといつまでも 個体とはいったい何だろう

ボランティアたち 木々は巧みに芽吹き、巧みに生きる
ごみの上にできた森
どんな手を使っても──最終処分場に生えた木々

ホワイトのヤナギの言うことには 新たな命の生まれるところ

訳者あとがき
引用文献
索引

著者略歴
著・文・その他:ウィリアム・ブライアント・ローガン

ニューヨーク植物園で教鞭をとる。
これまで30 年間、木を相手に働いてきた。認定育樹家で、ニューヨーク市を拠点とする樹木管理の会社の創設者兼社長。
ガーデンライターズアソシエーションから数々の賞を受賞しており、「House Beautiful」「House and Garden」「Garden Design」などの雑誌の寄稿編集者、「ニューヨークタイムズ」のレギュラーのガーデンライターでもある。
国際樹芸学会International Society of Arboriculture(ISA)のニューヨーク州支部から2012 年のSenior Scholar 賞を、国際ISA からTrue Professional of Arboriculture 賞を受賞。本書で、最も優れたネイチャーライティングの著作に贈られるジョン・バロウズ賞を受賞。
著書に、『Oak』(『ドングリと文明』日経BP 社)、『Air』『Dirt』などがある。

翻訳:屋代通子

兵庫県西宮市生まれ。札幌市在住。出版社勤務を経て翻訳業。
主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話 上・下』『虫と文明』『馬の自然誌』『外来種のウソ・ホントを科学する』『木々は歌う』(以上、築地書館)、『ナチュラル・ナビゲーション』『日常を探検に変える』(以上、紀伊國屋書店)、『数の発明』『ピダハン』『マリア・シビラ・メーリアン』(以上、みすず書房)など。

内容説明

古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。牛、豚、羊の飼料、英国の沼沢地の萌芽更新による枝で編んだ石器時代の木道、スペインの一二世紀の手入れされたナラの林、一六世紀のタラ漁船のための木材づくり、野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の萌芽林。ニューヨーク植物園の育樹家が、世界各地を旅し、一万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木を収穫する技術を掘り起こし、現代によみがえらせる。

目次

ニューヨークを救う木―ヤナギの再生
忘れられた言葉―木とともに生きる
記憶―失われた技法
萌芽の地―木の行動に学ぶ
即興演奏する樹木たち―倒れた樹木に宿る生命
枝分かれ(branching)―ネットワークの中で生きる
高架下の雑木林(スパゲッティの森)―創造力のある生き物
石器時代の湿地の木道(レヴェルズにて)―萌芽枝の利用
街路の発明―同じ森を利用する
バネ―人の手が促す森の遷移〔ほか〕

著者等紹介

ローガン,ウィリアム・ブライアント[ローガン,ウィリアムブライアント] [Logan,William Bryant]
ニューヨーク植物園で教鞭をとる。これまで30年間、木を相手に働いてきた。認定育樹家で、ニューヨーク市を拠点とする樹木管理の会社の創設者兼社長。ガーデンライターズアソシエーションから数々の賞を受賞しており、「House Beautiful」「House and Garden」「Garden Design」などの雑誌の寄稿編集者、「ニューヨークタイムズ」のレギュラーのガーデンライターでもある。国際樹芸学会International Society of Arboriculture(ISA)のニューヨーク州支部から2012年のSenior Scholar賞を、国際ISAからTrue Professional of Arboriculture賞を受賞。『樹木の恵みと人間の歴史―石器時代の木道からトトロの森まで』で、最も優れたネイチャーライティングの著作に贈られるジョン・バロウズ賞を受賞

屋代通子[ヤシロミチコ]
兵庫県西宮市生まれ。出版社勤務を経て翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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tamami

49
本書の訳者屋代通子さんは、あとがきで「本書に触れるまで、林業というものは、手ごろな太さになった木を一定の間隔で切り、周期的に植林して補っていくものという漠然とした認識しかなかった。…」と記しているが、筆者も全く同様な思いを抱いた。本書は人が古代以来樹木に対して行ってきた「萌芽更新」と呼ばれる剪定技術に関わり、木を伐ることで得られる様々な人への恩恵の事例を世界各地に探り、その歴史や現状を文学的表現豊かに謳い上げたものである。人間の歴史が、森や樹木の働きによって如何に豊かなものになってきたか、納得させられる。2022/06/14

どら猫さとっち

9
人間は古来から、樹木の恵みを引き出し、生活の糧にしてきた。石器時代から現代まで、どのようにして樹木を使い、そして親しんできたかを、本書は綴っている。欧米はもとより、日本の樹木の歴史も着目しているのが興味深い。樹木と人間の関わりは、人類史や自然科学の大きな礎になっている。樹木がなければ、人間の生活はどうなっていただろう。樹木の存在を見直すことは、自然とともに生きることの大きな要素ではないだろうか。2022/06/30

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