内容説明
「我ら亡君のお怨みを散ぜんために推参仕った」屋内斬り込み隊はすでに庭の雪を蹴たてて走り出している。十二月十四日寅の上刻、まさに血戦の火蓋は切られようとしていた――五代将軍派対六代将軍派。二大権力闘争の視座から著した国民ロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさい
4
時期なので久しぶりに再読。やっぱり討ち入りのシーンがいつよんでも格好いい。この物語において「忠臣」なのは赤穂浪士の側だけではなく、吉良方の家臣らも含むのだなと、彼らも含めての「忠臣」たちの物語なのだなと。清水一学の吉良への忠誠心がとにかく輝いていた。堀部安兵衛の江戸急進派が格好良くて好き。大石親子が好き。息子にとって父よりも城のほうが偉大な存在だったのが、次第に父がろくでもないようなことしつつもそれでも信じて、地味に父が偉大な存在っぽくなっていくの好き。刺客に襲われた時に「出てはならぬ」と言うあたりとか。2015/11/22
gushwell
3
上下巻で1400ページとかなりのボリュームでしたが、飽きることなく最後まで楽しめました。小説ですから事実とは異なる部分や脚色も多いと思いますが、これが史実を基にした物語だと思うと、余計に登場人物達に共感を覚えずにはいられません。仇討ちを果たすまで、そして果たした後も、吉良側にも浅野側にも様々な人間ドラマがあり、忠臣蔵がなぜ日本人の心を掴むのか、その理由が分かったような気がします。 2013/01/14
MasterGuren
2
前巻から溜めて溜めての討ち入りで、浅野側が宿願を成し遂げていくのは非常に爽快感があった。丁寧なキャラ作りもあって吉良側の人物にも同情や応援をしてしまう部分も。たっぷりと描写される討ち入りや、その後にも登場人物ほとんどすべてにエピローグがしっかりとあることがとても嬉しかった。2023/11/19
とり
1
上巻よりは楽しめた。やはり討ち入りのシーンはいいね。2025/03/27
デルタアイ
1
エンタメ小説としてみるならば多少強引な運命の出会い節が多すぎる気が ためにためて引っ張るに引っ張った後半はドミノが倒れて広がってくような縦横無尽に広がる爽快感 討ち入りのアクションの描写まで本当細かくかかれてる 作者も忠臣蔵の被害者側にスポットを当てたいと冒頭で書いてあったが吉良側にしたら本当にもらい事故のよう すっきりしたんだかしないんだかの読後感 ただ圧倒的なボリュームだった ☆9.02024/09/13
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