中公新書<br> ヴィクトリア女王 大英帝国の“戦う女王”

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader

中公新書
ヴィクトリア女王 大英帝国の“戦う女王”

  • 著者名:君塚直隆【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121019165

ファイル: /

内容説明

植民地を世界各地に築き、「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた19世紀イギリス。18歳で即位し、この繁栄期に64年間王位にあったのがヴィクトリアである。後に「君臨すれども統治せず」の確立期と言われ、女王の役割は小さいとされたが、実態は違う。自らの四男五女で欧州各王室と血縁を深めた女王は、独自外交を繰り広げ、しばしば時の政権と対立した。本書は、全盛期の大英帝国で、意思を持って戦い続けた女王の実像を描く。

目次

第1章 「暗黒の時代」の女王即位
第2章 戦う女王への変貌
第3章 アルバートの死と王室の危機
第4章 女王から「女帝」へ
第5章 二大政党の確執と女王の憂鬱
第6章 大英帝国の女王として

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

61
ヴィクトリア時代と呼ばれるイギリスの栄光を代表する女王の評伝。この著者らしく語り口が柔らかく、中公新書の『物語○○の歴史』に通じる読みやすさ。当時の日本の天皇以上に政治、特に外交に意見する姿は、「君臨すれど統治せず」の実態をよく表している。一方新聞などのメディアも日本と異なり皇室批判をいとわない雰囲気。また、現在よりはるかに貴族院の力が強大であり、その中での女王が嫌っていたグラッドストンの立ち回りも詳しく書かれていて興味深かった。またヨーロッパに張り巡らされる王室の親族関係についてもよく分かった。2025/04/29

本木英朗

26
植民地を世界各地に築き、「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた19世紀イギリス。18歳で即位し、この繁栄期に64年間王位にあったのが、ヴィクトリアである……というこの作品、俺は何回か読んでいたが、今回改めて読んでみた。さすがはヴィクトリア女王、そして君塚直隆である。「全盛期の大英帝国で、意志を持って戦い続けた女王の実像を描く」ってところが本当に凄かったよねえ。またいつか読もうと思う。2022/01/17

まーくん

23
NHK日曜夜の海外ドラマ「女王ヴィクトリア」に触発されて、確か10年前くらいに読んでたと再読。大英帝国最盛期を創り出した女王。君主と政府・議会が時々にせめぎあい、妥協しあいながら実績・前例を積み重ね築いてきた両者の関係。そのルールは法として書き上げられたものではない。明治政府はその”結果”をあるべき姿として取り入れようとしたのでしょうか?年月を経て日英両国の王室(皇室)と政府・国民との関係は案外似ているような・・。2017/08/04

マサキ@灯れ松明の火

20
ヴィクトリア女王…まさに「戦う女王」。女王様…若かりしころの「アヘン戦争」に勝って…無邪気に喜ぶ( ̄▽ ̄;)あぁ…「戦争」の悲惨さがお分かりになっていない(汗)イギリスを大英帝国に導きしは、すごいです。そこは、素直に称賛です。研究に関係ありませんが…ロンドン万博での女王ご夫妻をご覧になられた女流作家の一言…ウケました(笑)笑いました(爆笑)女流作家さん…厳し過ぎ(爆笑)では、次いきます(笑)2013/02/19

日の光と暁の藍

16
【戦う女王の姿】再読。即位直後は、信頼するメルバーン首相とその閣僚たちに内政と外交を任せていた女王。パーマストンは女王に諮らず勝手に外交を進めていた。後のインド大反乱の鎮圧に、慎重な姿勢を見せていたパーマストン首相。彼に対し、その弱腰を叱る女王。いつの間にか逆転している二人の立場が面白い。夫君アルバートの死後、バルモラル城に引きこもる女王には哀傷を感じた。ビスマルクとの対決、ロシアとの覇権争い=グレート・ゲームは読み応えがあった。女王が戦っていたのは全て、大英帝国の大国としての地位を死守するためだった。2015/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/501813
  • ご注意事項

最近チェックした商品