講談社学術文庫<br> 世界の法思想入門

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講談社学術文庫
世界の法思想入門

  • 著者名:千葉正士【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2014/11発売)
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  • ISBN:9784061598423

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内容説明

世界には様々な法体制が併存する。それらは相互に影響しあい形成されてきた。本書は西欧法思想を唯一普遍とする認識を見直し、非西欧の法思想にも目を向ける。ローマ法の源流であるユダヤ法、アラブ民族以外にも普及した包容性をもつイスラム法、一元的原理がなく西欧法移植に成功した日本法。多様な法思想を固有の歴史や文化に絡めて紹介、比較し、西欧法思想の特殊性を炙り出す。(講談社学術文庫)

目次

はしがき
序論 法思想論の現代的課題
一 戦後における法思想論の展開
二 法思想論の問題点
三 現代における法思想比較の課題
四 比較法思想の分析的道具概念
第一編 西欧法思想の西欧性
序章 西欧法思想の特徴と歴史
第一章 西欧法思想の源流
一 ギリシア哲学
二 ローマ法
三 キリスト教
第二章 西欧法思想の成立
一 キリスト教的普遍ヨーロッパ社会の形成
二 教皇改革と普遍西欧法思想の誕生
三 現実の多元的法体制
四 西欧法思想における普遍と多元
第三章 西欧法思想の展開
一 宗教改革における西欧法思想
二 絶対主義における西欧法思想
三 近代市民法思想の成立
四 キリスト教的西欧法思想の普遍性と多元性
第四章 西欧法思想の相対化
一 近代西欧法思想の内在的批判
二 二〇世紀における西欧法の変容
三 多元的法体制における西欧法
第二編 非西欧法文化の法思想
序 章
第一章 ユダヤ法思想
一 ユダヤ人の社会と歴史
二 ユダヤ人の法と法思想
三 ユダヤ法思想の特徴と意義
第二章 イスラム法思想
一 イスラム人とイスラム社会
二 イスラムの法と法思想
三 イスラム法思想の特徴と意義
第三章 ヒンドゥー法思想と仏教法思想
一 インド文化と法思想
二 ヒンドゥー法思想
三 仏教法思想
第四章 中国法思想
一 中国法思想の問題性
二 旧中国の法思想
三 新中国の法思想
第五章 日本法思想
一 日本法思想論の発展と課題
二 西欧法継受以前の法思想
三 西欧法継受以後の法思想
第六章 固有法思想
一 固有法の意義と問題
二 固有法と固有法思想
三 固有法思想の特徴と意義
結論 諸法思想の比較的特徴
一 比較法思想論の方法的課題
二 現代世界諸法思想の比較的特徴
学術文庫版あとがき
参照文献一覧