中公文庫<br> 蟻地獄(下)

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中公文庫
蟻地獄(下)

  • 著者名:富樫倫太郎【著】
  • 価格 ¥859(本体¥781)
  • 中央公論新社(2012/11発売)
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  • ISBN:9784122049093

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内容説明

我が子を殺され、甚八を獄門台に送るべく執拗に食い下がる岡っ引き・蝮の忠蔵。その頃、仁兵衛の罠から辛くも逃れた子分・雛次郎は、復讐の牙を研ぎつつ大和屋の一万両の奪還を図る。仁兵衛は甚八を牢抜けさせ、雛次郎を始末させようとするが、その時、甚八は衝撃の事実を知らされた……。獣と獣の喰らい合いの末に待つものは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカシ

5
下巻は仁兵衛、雛次郎、陣八の戦い、面白かったですね。雛次郎の壮絶な過去は凄かったです。展開が良く最後に全員集合の戦いとなったのは上手かったですね。2018/08/06

わたしは元気

3
気持ち悪いと思いながら、最後まで読みました。冨樫倫太郎の爽やかなお話とのギャップが凄い。2019/01/24

おぎにゃん

3
憎しみと欲の絡み合った戦いの果てに生き残った者たちに、決して安寧は訪れない。「因果応報」という言葉が、薄っぺらに聞こえるほどの、繰り返し語られる「むしろあの時死んだ(殺した)方が幸せだったのではないか」と言うセリフに頷きたくなるほどの、壮絶な「生き様」…だが、読後に嫌悪感は感じない。感じるのは、虚しさと哀しさ、そして、限りない余韻…。名作です。2014/01/05

銀丸083

0
読み終わった。読む前に抱いたイメージとは全然違う作品だった。江戸の裏社会の、凄絶な話。最後には、関係者全員死に絶えるのではないかと思った。そのわりに、後味は悪くなかった。2015/08/08

きょうちゃん

0
まさに蟻地獄。2015/02/08

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