集英社文庫<br> 家、家にあらず

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集英社文庫
家、家にあらず

  • 著者名:松井今朝子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087462197

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内容説明

江戸北町奉行同心・笹岡伊織の娘瑞江は、おば様と呼んでいる御年寄職・浦尾の勧めで、大名砥部奥御殿に奉公へ。否応なく、陰湿ないじめや、長局内の勢力争いに巻き込まれていく。折しも、砥部家に勤める女が役者と起こした心中事件を、伊織が探索することになり……。閉ざされた“女の城”で瑞江が遭遇する不可解な事件の数々。家と血の絆を巡る長編時代ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

74
【月イチテーマ 情】いきなり住み慣れた家を離れ住人は女だけという大名の奥御殿に奉公することになった同心の娘瑞江の戸惑い。その奥御殿のいびつな人間関係。八代将軍吉宗が亡くなり、絵島事件を代表とした厳しい締め付けは、すっかり緩みきっている。そんな奥御殿で密かに行なわれていたこととは。奥御殿の秘密と、瑞江自身がの知らない出生の秘密。その両方が明らかになったとき、瑞江は一人の自立した女性として、自らの意思で自分の生きる道を決めることになる。2021/06/20

ねむねむあくび♪

60
図書館の本。再読だがやはり面白い。時代小説としても、ミステリーとしても。江戸城の大奥、ではなく【大名】の奥の女たちの愛憎劇。女の争いと後継ぎ争いは、何処も同じなのだろうか。後半の伏線が繋がっていく過程が面白く、また再読するだろうな~(^.^)2016/06/07

ねむねむあくび♪

55
図書館の本。初 松井作品。ずっしりと緻密で読み応えがあって面白かった。ただ、『女論』『家論』などが繰り返し、色々な登場人物に語らせて、少しくどく感じる…。独白が多すぎるように感じた。でも、面白い。松井さんの他の作品も読みたくなった。2015/02/02

ミエル

38
濃厚な時代物ミステリーに圧倒された。十手持ちの父、その父そっくりな真っ直ぐな娘、ライバルが不審死した女形役者が遭遇する事件がひとつに終結、その謎解きが進むにつれて過去の尾ひれがひらひら、三者の繋がりも明らかになる。家族の在り方って?血縁ってなんだろう? ミステリーからはずれた部分でも読ませる腕、さすがの松井今朝子。個人的には、人物達のイメージが、後半の謎解きパートで様変わりしていくところが良かった。やっぱりね、の部分と、ええっ?!のバランスが良いと面白い。2021/08/14

青葉麒麟

30
将軍家以外にも男子禁制の大奥?のようなモノがあると初めて知った。殿のお手がついて子供を産んでも直ぐに取り上げられて乳母に育てられ実の母と名乗れないのは悲しすぎる。時代劇モノなので途中で躓くかな?って思ってたけど、読みやすかった。主人公・瑞江の両親が理想的で羨ましい限り。2013/06/17

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