新潮新書<br> 脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

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新潮新書
脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―

  • 著者名:武村政春【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2012/03発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106102325

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内容説明

いまやDNAの天下である。個人の外見や体質はもちろん、性格や運命までもがDNAに支配されているかのような言説が幅を利かせている。しかし、実は最新の科学では、DNAの絶対的地位は揺らぎつつあるのだ。気鋭の生物学者がわかりやすくユーモラスに遺伝子の基礎知識からRNA研究の最前線までを解説。そろそろDNA至上主義から解放されようではないか。その先には新しくて自由な生命観が待っているのだから。

目次

第1章 総理大臣のDNA
第2章 それは膿から始まった
第3章 DNAの「社会的地位」
第4章 恐るべき実力者RNA
第5章 すべての生物の祖先とは?
第6章 DNAは単なるバックアップコピー
第7章 DNA神話の崩壊
第8章 脱DNA宣言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マルレラ

14
分子生物学的には「DNAはRNAのバックアップコピーに過ぎない」ことを説明し、DNAが絶対的なものとされる現代社会にRNAを含めた新しい生命観を構築することを目的とした本。 時事的な話題から少し古さは感じますが、学術誌の引用により生物学の定説が解説されていてわかりやすかったです。 遺伝子の認識を見直すきっかけとなる良書だと感じました。2021/03/31

里馬

7
ある小説で、母親が遺伝性の病気、だからオレはもう駄目なんだ!と自暴自棄になる主人公がいて、遺伝性=発病か?と中途で抛り投げたのがあるんだけど、DNAにその母親と同じ情報が載っているか、載ってても発現するのか、というのが重要なのであって、馬鹿馬鹿しくて読み進められなかった。 あ、この新書の内容はRNAの下克上、脱構築、パラダイムシフトです。2010/11/22

Humbaba

4
DNAには安定性があり,そう簡単に変わるものではない.しかし,そのDNA野本となったと考えられるRNAは非常に変わりやすい存在である.そして,その変りやすさこそが非常に重要で,遺伝子の本質であるとの主張.2012/11/29

ブラタン

2
タイトルから「遺伝子がすべてのことを規定する。」と言った昨今の時論にアンチテーゼを投げかけた本かと思いきや、単純に「DNAではなくRNAが遺伝を規定している」ということを言いたかった本のようである。作者は「DNA至上主義」と銘打って、絶対的な価値観を考え直すべきであるということを主張しているが、それを言うのならDNAとRNAとの対比ではいかにも弱い。どちらも遺伝に関するもので、一般人にとっては同一のカテゴリーに位置づけられるものではないか?木を見ながら森を語っているようなものである。2009/01/12

みー

1
生物系のバックグラウンドがない人にはちょっときつい本かもしれないですが、DNAとはRNAとはなんなのかを明快に説明しながら、はっとするような新しい生物学的見解を教えてくれる本です。武村さんの本を読むと、様々な側面からの学説を知ることができ、本当に勉強になります。RNAワールドやルネッサンスのことをよくわかってなかったので読んでよかった。また読みたい。2015/03/21

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