内容説明
マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
96
非現実の世界を味わいました。天才ゲームクリエイター・MGと新作ゲームのモデルとなった少女・ヨリの恋愛。翼のタトゥを持つヨリは、完璧な人形であり、そこがMGの惹かれたところだと思います。心身共にヨリに溺れ、孤独が癒されるMGですが、彼の想いは自分の理想の人形に恋したと捉えてもいいでしょう。人形を愛する、それもまた1つの恋愛の形なのかもしれません。2016/03/16
りゅう☆
96
社会的地位も名声もお金も素晴らしい恋人もいる。だがゲームのモデルとしてスカウトしたヨリに出会い、心身ともに溺れていくゲームクリエーターMG。お互い持ってないものに惹かれ、心の隙間を埋めるように距離を縮める2人。しかしMGの生活ぶりはまるで石田さんの生活空間を覗いているよう。 一流の洋服を身に纏い、高級マンションに住む。成功者として得た結果だけど溜息がでますね。ラストのMGの選択は悪くはないけど素直に喜べない。というかあくまでも私個人としては気に入らない。サラッと読みやすかったけどモヤッと感が残った。2016/02/01
ユザキ部長
84
感想は解説の受け売りです。変わるものと変わららないもの。恋人との関わり方、捉え方ひとつでどう変化して自覚するか。この世界観をコトバにするのって難しい。平坦な見方をするのならスカした野郎の下品な欲なだけなんだし。2016/12/16
かいちゃん
33
4TEENの思いで読んだらちょっと違った。官能的な部分が多くて、ちょっと恥ずかしかった。 あとカタカナが多くて、僕には読みづらかった。2018/04/09
どぶねずみ
31
自分の作った人形に恋してしまうゲームクリエイター・MGと、ゲームのモデルとして商品価値を引き出した少女・ヨリ。ヨリは人形というには勿体ないほどの魅力を引き出して、とても可愛いキャラだった。好きな男のために身を引く心の強さ、命をかけて助けに行く勇気、どれも好きなキャラクターで、好きになって当然でしょう。昼休みに衝撃的なシーンが脳裏に焼き付けられ、若干仕事が手につけられなくなり、寂しい気持ちになった。MGとヨリ、いつまでも幸せでいて欲しい。2017/05/31




