- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「和」の心、「思いやり」としての話術――。著者は講談界初の人間国宝。伝統話芸の達人。聴衆を語りの世界に引き込んで、笑わせ、泣かせ、感動させる。その心を揺さぶる語りの極意とは? 人が人に向けて話をする中で、本当に大切なこととは? 長年の修業により培った技と心を、一般向けにわかりやすく伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_ユル活動
37
著者は講談師、人間国宝。弟子でお茶くみをする理由。「空気」を読めるかは一つには思いやりの差。大切なのは、必ず反省をすること。本題に入る前の「枕」には大切な役割がある。話す前の情景をはっきり想像する力。心の色合い、色のようにたくさん持っていることが大事。季節のうつろい、冬至などの「二十四節気」。日本語は中間的な表現が多彩、「利休鼠(りきゅうねずみ)の雨」。成功談は不要、失敗を話すことにで人はついていく。言い訳は成長を妨げる。寄席は日本の伝統と芸人の創意工夫があり、学び取るものが必ずある。寄席に行ってみたい。2013/08/03
ひよ亭
21
作者の写真を見て やはりこの人かと納得した。期待していた内容とは違っていたが説得力のある書き方で充分に楽しめた。2020/06/20
カッパ
19
人間国宝の方が書いた本ということで手に取った。話すことがプロの人の大切にしていることを知るのはきっと無駄にはならないと思う。1番心に残ったのは結局は近道はないということだと思う。失敗することをおそれず、きちんと反省して盗んで身につけていく。そこに人間性も含めて学んでいくのだ。2018/06/29
ユー
14
どんなに素晴らしいテクニックや話術を持っていても「心」で話さなければ、ただのエゴ。「自分とは何か」「自分がどういう人間か」しっかりと自分の立場を弁えて接する事。2016/08/25
T2y@
13
人間国宝 講談師の話し方講義。師匠に諭し語られている様で、腹に落ちる。 …『立場の違いを活かして話すことの大切さ。』 『よく勉強していて、自信があるからこそ、相手に応じて、話したい知識でも引っ込めておく。』 『自分が情景をはっきり想像する。 その想像力に、言葉は自然とついてくる。』2014/04/07