内容説明
ベストセラー街道を疾走し続ける “西村京太郎トラベルミステリー”。丸ごと1冊十津川警部シリーズの魅力満載―。 新宿のクラブホステスが絞殺された。捜査線上に浮かんだのは、なんと新宿署の警部だった。それも十津川警部の同期……。虚飾の街に絡めとられた男の行末を描く表題作「哀しみの余部鉄橋」をはじめとして「十津川、民謡を唄う」「北の空 悲しみの唄」「北への殺人ルート」の4作を収録。“人生は愛と友情と裏切りだ”。行間から哀感にじみ出る西村ミステリーの真骨頂がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
128
オーディオブック。4編から成る短編集。「十津川、民謡を唄う」は安来節がテーマ。いくらなんでもその解決方法はダメでしょう!?「北の空 悲しみの唄」は北海道が舞台。事件の構図こそ単純ですが、日下刑事が主人公となって終始活躍を見せるという点で新鮮!この短編集での“白眉”でした。「北への殺人ルート」は、真冬にオープンカー(白のポルシェ)で颯爽と現れる“殺し屋”が魅力的(笑) 「哀しみの余部鉄橋」は“アリバイ崩し”もの。架け替え前の旧余部鉄橋が取って付けたように登場しますが(苦笑)…表紙が一層悲哀を感じさせますね。2022/03/19
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
6
2007年 7月11日 初版2015/12/25
虎ノ介
4
短編集でサクッと読めます。2017/05/01
シロくますけ
3
叙情的な作品集。ベタベタした感傷的な話は嫌いなのだが、そこはかとない悲しみに彩られた作品達はちょうどいい。2021/09/11
安全が大事
3
短編集、1作目は山陰の民謡をヒントに悪い男に騙された女性に悲劇、2作目は日下刑事の同級生作家がレコード業界の黒い所に貶められる。3作目はヤクザ金融の悪辣さと被害者若者の哀しみ、亀井刑事が青森の被害者家族に電話するところに悲哀を感じさせる。表題作の4作目は警官に容疑が掛かる。故郷を捨てて出てきた男、家族も持ったし安定した生活もあるが、何か物足りない所へ若い女性の魅力がすっぽりと中年男の何かを埋めた(気がした)のだろう。2021/05/13
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